【エルムS】ペプチドナイル北の大地で3連勝
公開日:2023年8月1日 14:00 更新日:2023年8月2日 13:17
「いろいろな面でいい方向にきている」(斉藤助手)
函館の大沼SとマリーンSを連勝しているペプチドナイルが札幌で北海道完全制覇に挑戦する。
函館、札幌で行われるダート千七のオープン競走である大沼S、マリーンS、GⅢエルムS。この3つを単年で全て制した馬は今までない。
これまで大沼SとマリーンSを連勝したのは過去に5頭いる。そのうち最終戦となるエルムSを使った3頭の成績は2004年ウインデュエル②着、17年テイエムジンソク②着、19年リアンヴェリテ⑤着と惜敗続き。
史上初の偉業にペプチドナイルは挑むわけだが、前2戦は圧巻の逃走劇だった。
初っパナの大沼Sは道中で絡まれる厳しい展開ながらも、②着に3馬身差のV。続くマリーンSは着差をさらに3馬身半差へと広げる完勝。しかも、良馬場で1分43秒0と稍重だった大沼Sよりも速い時計で勝ち、中身も数字面もかなり優秀だった。
「それでも騎手は“走り方がなっていない”と言えば、先生も“完成はまだ先やな”と。そんな緩い状況でこれだけ走るんですから、伸びシロがかなりあると思うんですよね」と斉藤助手だ。
今回は中3週。中間はいったん放牧を挟んで7月26日に札幌入りしてきた。土曜にダート6F79秒4、63秒7―36秒8、1F11秒9と好時計をマーク。連戦の疲れはなく、順調に乗り込まれている。
「神経が細かいところがあるので、ブリンカーを着用して⑦①①着。やっと型にはまってきましたね。そして、輸送がない分、滞在競馬も合っている。いろいろな面でいい方向にきていると思います」
ちなみに前3年の勝ち馬は全て、マリーンS①着→エルムS①着と連勝で重賞を制覇している。
今年はペプチドナイルが北海道を席巻する。