【クイーンS】オークス③着馬ドゥーラが古馬をねじ伏せてリバティアイランドに挑戦状も、どうしても気になるマイナス14㌔
公開日:2023年7月31日 14:00 更新日:2023年7月31日 14:00
札幌で行われた牝馬重賞のGⅢクイーンSを制したのはドゥーラ。3歳馬が古馬勢を鮮やかに負かしてみせた。
「自信を持って乗ってました」
レース後にそう話した鞍上・斎藤の言葉通り、1番人気らしい堂々とした勝ちっぷりだった。
抜群のスタートを決めると、しっかり押さえて道中は脚をためるだけためた。そして勝負どころからは距離ロスも何のその、外をまくり上げる横綱相撲。4角で先行勢を射程圏に入れると、直線はグイグイ伸びての先頭フィニッシュだ。
内枠を利してインでうまく立ち回っていた②③着馬も付け入るスキはなし。51キロと年齢によるアローワンスの有利さがあったとはいえ、古馬勢を問題にしなかったから掛け値なしに強かった。
3歳馬自体の出走は例年、それほど多くはないものの、勝利となると、過去には11年の秋華賞馬に輝いたアヴェンチュラもいて、直近となるとGⅠホースの17年アエロリット以来となる。
春は桜花賞こそ惨敗に終わったが、オークスでは③着に入線。ラスト3Fはリバティアイランドの34秒0に次ぐ34秒1と見せ場はつくっていた。今回の古馬相手の勝利を思えば「絶対女王に挑戦状」と言ったところだろう。
ただし、今後のポイントは馬体か。
オークスから2カ月あまりレース間隔があいており、本来ならひと成長ほしいところだが、実際はマイナス14キロ。458キロはデビュー以来で最も軽いものだった。
次走については未定も今後は「グランデファームへ放牧に。早めに戻して調整をしたいと思ってます」とは高橋康師。この後、どういった調整を経て、馬体面がパワーアップしてくるのか。歴史的牝馬にどこまで迫れるかは、その点が鍵になってきそうだ。