【函館記念】ブローザホーン遅れも上がり馬の勢いを感じる動き
公開日:2023年7月12日 14:00 更新日:2023年7月12日 14:00
2勝クラス→3勝クラスと連勝。特に前走の烏丸Sは好位で上手にレースを運び、直線では後続を突き放す一方。終わってみれば②着に5馬身差の圧勝劇だった。
前走後、2カ月ほど間隔があいているが、6月7日からウッドで時計を出し始めて、中間時計は8本と十分すぎる調教量を消化。7月6日に函館競馬場に入厩した。
前日の火曜にも岩田康がまたがってコミュニケーションを深め、臨んだけさの最終追い切り。
函館記念にも登録がある僚馬フォワードアゲンと芝コースに入って、大きく追いかける格好でスタート。前脚で深くかき込むフォームは推進力十分だ。折り合いもしっかりついて直線へ。1F手前でも1馬身あった差を少しずつ詰めて、半馬身追いつかなかったところがゴールだった。時計は5F67秒2―38秒6、1Fは11秒7。
遅れていても、四肢を大きく使ってのびのびと走れているのは好印象だし、鞍上の判断もあるのだろう。仕上がりは全く問題なし。勢いに乗っての重賞初制覇も夢ではない。
〇…「いい動きですね。抜群のデキです」と見届けた中野助手は満足げな表情だ。続けて「もともと能力があると感じていましたが、昨年後半にじっくり休ませて馬が変わりました。芯がしっかり入った感じに。そう、それが今の走りにつながっているんです。今の雰囲気なら重賞でも、と思っているんですよ」と。