【安田記念】良血開花レッドモンレーヴ 強烈な末脚は魅力たっぷり
公開日:2023年6月1日 14:00 更新日:2023年6月1日 14:00
レッドモンレーヴが春のマイル王を目指す。
父が“絶対王者”ロードカナロアで祖母は“女傑”エアグルーヴ。期待の良血馬は藤沢和元調教師から蛯名師が受け継いで、今年初戦の節分Sを勝って、オープン馬となった。
初戦のダービー卿CTはスタートで後手を踏んで0秒4差⑦着。しかし、これが尾を引くことはなかった。強かったのが前走の京王杯SCだ。
道中は中団の後ろを追走。手応え良く4角を回り、直線では大外へ。そして、横山和が追い出すと、グイグイ伸びた。まとめてかわして先頭フィニッシュ。厩舎に初タイトルをもたらしている。
津曲助手は「初めての千四で前半はうながしつつで、3角過ぎから抱えてうまく脚をためることができましたね。直線は余裕を持って追い出すことができた。もともとしまいのいい馬ですが、いい決め手を出してくれました」と話す。
前走後は在厩で調整されてきた。疲れも見せず、先週金曜にはウッドで併せ馬。今週水曜は芝コースで5F66秒0―36秒8、1F11秒0を馬なりでマークした。
「順調にきてますよ。今週は3頭併せでいい動きでした。前走時は帰厩してから間隔が短い中での競馬。在厩で使っている分、上積みが見込めるんじゃないでしょうか」
前走を含めて〈3101〉と東京は得意。初コンビで一発回答をした横山和が信頼を深めて乗れるのもいい。
「今回は走り慣れたマイル戦。レース運びはしやすくなると思います。メンバーはかなり強力ですね。でも、決め手ならこの相手でも」
父は10年前のこのレースを制している。祖母は東京でオークス、天皇賞・秋を制覇。良血馬が一気に頂点に立てるか。