【日本ダービー】ソールオリエンス 横山武、手塚師ともに感じている上昇カーブ
公開日:2023年5月22日 14:00 更新日:2023年5月22日 14:00
皐月賞を豪快に差し切ったソールオリエンスは山元トレセンへリフレッシュ放牧。5月4日に帰厩してからはウッド追い中心で順調に乗り込まれている。
6日に5F70秒7―39秒8で立ち上げると、10日の2週前追いでは6F86秒0―38秒2。徐々にピッチを上げて臨んだ1週前の17日は、横山武を背に豪快なデモで好調をアピールした。
3勝クラスの僚馬ドゥラモンドを1秒追走してスタート。徐々に差を詰めて直線残り1Fで内から並びかけると、鞍上の軽い仕掛けに即座に反応した。6F80秒8―37秒5、1F11秒1で2馬身先着。一気に完歩の幅を広げる大きなフットワークが印象的だ。
左回りの追い切りは初めてとなる横山武は「右回り、左回りで走りに大きな差はなかったですね。とにかくレースに向けて無事にきているのは何より。あの1Fは順調さを表してますよ。ただ、指示してないところで手前を替えてしまうあたり、緩さがあって踏ん張り切れないからでしょう。完成するのは古馬になってからだと思いますが、それでもこれだけの脚を使えているのだから凄い馬です」。
あらためて、素質の高さ、そして状態の良さをしっかり感じている口ぶりだった。
一方、動きを見守った手塚師も「直線の伸びはさすがGⅠ馬だね、きょうの動きを見て、ダメだなと思う人はいないでしょう。すげえ馬だなと思うよ」とご満悦。
「鞍上が言うように、まだ関節、節々に弱さはあるけど、皐月賞の1週前よりも動きに余裕があったし、心肺機能については曇りがなくなってきてる。中身についてはさらに良くなってるよ」
キャリアの浅い3歳馬だけに伸びしろを残す現状ではあるが、状態そのものについては確実に上昇中。これが陣営共通の感触だ。あとは無事に直前追いを終えて、大一番に向かうだけだ。