【阪神大賞典】ジャスティンパレス明け4歳の成長まざまざ

公開日:2023年3月20日 14:00 更新日:2023年3月20日 14:00

次のターゲットは同世代のあの馬

 阪神で行われた天皇賞・春の前哨戦、GⅡ阪神大賞典はルメール鞍上のジャスティンパレスがV。今シーズン初戦で好スタートを決めた。

 ゴールでは②着ボルドグフーシュに1馬身4分の3差。最後は競り合いにもならなかった完勝の裏には、明け4歳の成長があったか。

 2歳9月のデビュー時の馬体重は444キロ。そこから増えたとはいえ、3歳ラストの有馬記念でも456キロ。12キロだけだった。

 それが今回はどうだ。3カ月の休養を経て一気にプラス16キロと馬体を増やしてきた。薄さも感じさせた昨年とは違って、厚みのある馬体に。

 さらに「メンタル面でも落ち着いていました」とルメール。そう、肉体面に加えて気性面でも変化があったのだ。

 その2つが揃ったのだから、レース運びも楽だった。

 スタートを切り、距離ロスのない最内を先行策でリズムのいい走り。さらに前半5Fが64秒9と過去10年の阪神大賞典でも最も遅いスローな流れだから、前めの内めは理想的にもなった。

 そして、しっかり脚をため込んだ分、直線で外にスペースができると、グイグイ伸びてのフィニッシュとなった。

 ともあれ、これで菊花賞(③着)で先着を許していた同世代のライバル・ボルドグフーシュを負かして逆転したことになった。それなら、残るターゲットは日経賞をステップにする菊花賞馬アスクビクターモアか。

 今年は3年ぶりに京都で行われる盾決戦。この阪神大賞典に続いて、本番で逆転の可能性をも感じさせる勝利だった。

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