エンブロイダリー、エネルジコ、マスカレードボールでGⅠを3連勝。月曜のJBCクラシックもミッキーファイトで勝利と、ルメールの勢いが止まらない。
中でも秋の天皇賞は、この勝利で6勝目。ルメール自身の中で、最も勝っている重賞となった。
では、GⅠ以外ではというと、最も多いのは4勝。〈4・1・2・5〉のクイーンCと、〈4・0・0・2〉の神戸新聞杯、そして同じく〈4・0・0・2〉の京王杯2歳S。16年モンドキャンノ、17年タワーオブロンドン、19年タイセイビジョン、20年モントライゼで制している。
この4勝はいずれも牡馬。その後、2回負けたのは牝馬。ということは……。
【東京11R・京王杯2歳S】 今年の騎乗馬ダイヤモンドノットは牡馬。ルメールが勝つパターンである。というのは冗談に近いが、実際、勝利に最も近い位置にいるのはこの馬だ。
未勝利勝ちの後はオープンのもみじSに挑戦。逃げた馬が前半3Fこそ35秒1と遅めだが、そこからペースを上げて5F通過57秒7のハイラップ大逃げの形。結局、半馬身差で逃げ切られたが、自身は③着馬を5馬身も引き離している。
全馬が1勝馬という、重賞でもメンバーの質はそう高くない中で、オープンの競馬、しかも特殊な流れを経験しているのは大きな強み。
まして乗りに乗っているルメール鞍上なら、軸は不動だ。
月~金は麻雀、土日はウインズだった学生生活を経て、入社後は編集一筋25年超。2015年春は何と9週連続重賞的中の快記録も達成し、2016年は春東京でGⅠ4連勝も。馬場の傾向、ラップの分析に定評がある。毎週、目黒貴子さんとその週の重賞解説の動画も公開中。




























