【有馬記念】ファン投票1位のレガレイラが歩む歴史的名牝への道
公開日:2025年12月22日 14:00 更新日:2025年12月22日 14:00
昨年の有馬記念で1960年スターロッチ以来、64年ぶりとなる3歳牝馬によるグランプリ制覇を決めたレガレイラ。歴史的な快挙を成し遂げてから1年――。連覇に挑む今年は、ここまで決して平坦な道のりではなかった。
歓喜の勝利を挙げた翌週に、右前脚の骨折が判明して休養へ。復帰戦は6月の宝塚記念だったが、2番人気⑪着と精彩を欠いて上半期を終えることになった。
この結果を受けて、昨年に続いて登録していた凱旋門賞への遠征も見送り。この秋は復権を目指していた。
始動戦となったオールカマーは仕上がり途上ながらも、レコードに0秒1差の好タイムV。続くエリザベス女王杯も昨年は不利があっての⑤着だったが、今年は外からねじ伏せる力強い走りで勝利。見事にリベンジを果たした。
このGⅠ3勝目は上半期の鬱憤を晴らすとともに、レガレイラ自身、キャリア初となる連勝を記録。軌道に乗った形で今年の大一番、有馬記念を迎えられる。
ファン投票1位。それも歴代最多の61万2771票を獲得したように、史上初の牝馬による連覇へ期待は大きい。
秋初戦から中7週→中5週での有馬記念は昨年と同じレース間隔。12月5日に帰厩すると、2週前は単走ながらも長め7Fからウッド99秒0―38秒8。そして、1週前は5F66秒7―37秒5、1F11秒3で2頭併せ併入と、順調ぶりをアピールしている。
「1週前は追ってからのリアクションに少し時間がかかる面がありましたが、バランスは良化傾向にあります。ここから当日までにいい変化があればうれしく思います。課題のゲートもスタンドから離れている分、気持ち的には楽かなと思っています」(太田助手)
着実に歴史的名牝への道を歩んでいるレガレイラ。大仕事を成し遂げて今年を締めくくる。

























