【朝日杯フューチュリティS】カヴァレリッツォ逆転戴冠
公開日:2025年12月22日 14:00 更新日:2025年12月22日 15:04
ハイレベル決着で21年の再現も
朝日杯フューチュリティSを制したのはカヴァレリッツォ。逆転劇はゴール直前だった。
スタートを決めてハナに立ってスムーズな競馬ができていたのはダイヤモンドノット。対してカヴァレリッツォは道中は馬混みで、4角を回った直後も決して進路はクリアではなかった。
インにスペースを見つけたC・デムーロがうまく誘導したが、ラスト1F付近でも3馬身ほどの差があって相手は押し切り態勢。それを追えば追うほど伸びる末脚で、鮮やかな差し切りだ。
デイリー杯2歳Sではアドマイヤクワッズに最後で差されて②着。今回は相手こそ違えど、その逆の形で戴冠となった。
もちろん、勝ったカヴァレリッツォも強かったが、負けた馬たちも評価していいのではないか。
日曜は雨の影響で芝は昼には重馬場に悪化。グレード制導入以降、このレースが重馬場で施行されたのは前身の朝日杯3歳S時代も含めて初だった。それでいて決着時計は1分33秒2。これは阪神外回り芝千六の“重”以上では歴代最速で、次位より0秒7も速い。
しかも、終わってみれば勝ち馬が2番人気なら②着ダイヤモンドノットは5番人気。そして1番人気アドマイヤクワッズが③着で、④着には3番人気エコロアルバが入線し、ここまでが1分33秒台で走破。そして⑤着は4番人気リアライズシリウスで、実力のある上位人気馬が掲示板を占める結果になった。
こうなると、思い出されるのが21年のこのレースだ。勝ったドウデュースのGⅠ5勝を筆頭に、②着セリフォス、③着ダノンスコーピオン、⑤着ジオグリフと、のちのGⅠ馬が4頭も。重賞勝ち馬は計8頭も輩出して、“伝説の朝日杯”の声もあったほど。
戦前の評判通りハイレベルだった今年のメンバー。上位馬は今後も大いに活躍が期待できそう。

























