「武豊が後続を引き連れる形で中間点を過ぎて行きました。1000メートルは62秒0のペースをつくっています」
流れる天皇賞・秋の実況(グリーンチャンネル)に驚いた方も多いはず。名手の逃げは基本、ミドルハイのラップ。後続勢が仕掛けにくい展開へと持ち込むことが多い。
本命としたメイショウタバルは意図したものか、想定外か。週半ばが不在の名手には問えなかったが、コンビ3戦目でより操縦性アップは間違いなく、後続が動けない展開なのもまた事実であった。
「装鞍所、パドックといい意味で違った」とは上籠助手だから、気性面の成長は見せている。次走の有馬記念はより楽しみとなってきた。
【京都11R・室町S】 典型的なたたき良化型がいるが、このキタノズエッジもその一頭。
夏休み明けの前走、藤森Sでは陣営も調教を積んでの良化の遅さを嘆いていた。緩くて太い状態が抜け切れず、動けない⑧着でもあった。
「使ってガラリ一変しました。調教の行きっぷりからグンと良くなりましたよ」は畑端師。それなら初オープン④着の2走前を見直す手だ。脚を知る古川吉に戻るなら好勝負に持ち込める。
【東京11R・京王杯2歳S】 ネネキリマルの前走はタイトな展開を勝ち切った。気持ちに遊びが多いタイプだけに、息つく暇がない方がいいのだろう。ビッグアーサー産駒らしく排気量の大きい一頭で、重賞の展開はより力を出し切れる。
1974年、愛知県で生を受ける。名前の通りのザ・長男。
大阪での学生時代、暇な週末は競馬場に通い、アルバイトをきっかけに日刊ゲンダイへ。栗東トレセンデビューは忘れもしない99年3月24日。毎日杯の週で、初めて取材した馬は連勝中だったテイエムオペラオー。以降、同馬に魅せられ、1勝の難しさ、負けに不思議の負けなしと、学ばせてもらったことは実に多い。
グリーンチャンネルでパドック解説をさせていただいているが、パドック党であり、大の馬体好き。返し馬をワンセットで見たい派。現場、TV観戦でもパドックが見られなかったレースの馬券は買わないと決めている。
余談だが、HTB「水曜どうでしょう」の大ファン。こんこんと湧き出る清水のように名言を連発する大泉洋氏を尊敬してやまない。もちろん、“藩士”ゆえにDVD全30巻を所持。




























