【オールカマー】レガレイラ復活V

公開日:2025年9月22日 14:00 更新日:2025年9月22日 14:00

この秋も有馬記念で最有力、3連覇すらある中山巧者ぶり

 伝統のGⅡオールカマーを制したのはレガレイラ。仕切り直しの一戦であらためて実力を見せつけた形だ。

「きょうはゲートの中で動いて、うまくスタートを切れませんでした」と戸崎。それにも慌てず、縦長の展開で中団あたりにつけた。

 1コーナーでは主導権を握るリビアングラスにシュバルツクーゲルとホーエリートが続いて、序盤は少し流れた。そこからペースが落ち着き、前半5F通過は59秒9。その後にフェアエールングが一気に動き出すと、レガレイラの兄で人気を分け合ったドゥラドーレスも進出を開始した。出入りの激しいレースだったが、鞍上の判断も素晴らしかった。

 外から勢いをつける兄に動じることなく、仕掛けをもうワンテンポ遅らせた。4コーナーで手が動き、余力を残して直線へ。坂を上がり、先に抜け出していたドゥラドーレスをきっちりかわしてゴール。牝馬で57キロを背負いながら1馬身4分の1差は完勝といっていい。

 休み明けで不安がなかったわけではない。1週前と当該週で3頭併せ。やや急ピッチという見方もあった。

「自分たちの手応えより走り方が良かったので、びっくりしています」と管理する木村師も話しているように、GⅠ2勝馬のポテンシャルが垣間見えた。

 中山では2歳時にホープフルS、昨暮れに有馬記念を制覇。それに加えて今回の勝利で現役屈指のコース巧者ということも証明された。そうなれば、最大のターゲットはグランプリ連覇だろう。

 今年も勝てば来年には史上初の3連覇が目標になるか。とりあえずは今年、有馬に向けて、どういうローテーションを組んでくるのか。今後も目が離せない。

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