【中山9R・御宿特別】 ガルサブランカが前走⑨着から巻き返す。
デビュー時からどうしてもついてまわる“イクイノックスの妹”という肩書。ここまで全9戦のうち、重賞を除く8戦で1番人気に支持される人気先行型だった。だが、その間も陣営からは背腰の弱さもあり、控えめなコメントが多かった。
ところが、放牧明けとなる今回は初めて前向きの感触だった。
「少しウッドでの調整を増やしてきました。これで中山の坂を少しでも踏ん張ってくれれば」と太田助手が言うように、中間は積極的な調整をしてきた。1週前追い以降は土曜、日曜、水曜と3日もウッド入りを敢行。そのうち日曜は5F66秒3、水曜が67秒5と時計を出し、ともに1F11秒5でまとめている。これまでより一歩踏み込んだ姿勢は買い材料といえる。
良血馬がようやく軌道に乗り始めてきたと判断。ここは人気でも頭から狙っていきたい。
【中山10R・レインボーS】 前走が不完全燃焼だったソリダリティ。
札幌での前走は遅い展開を中団から。勝負どころからは馬群が凝縮されて前と横に馬がいて、動くに動けない位置となってしまった。直線で何とか外に持ち出して進路を確保したが、時すでに遅し。脚を使うも⑦着まで。“スムーズに加速できていれば”という、着順ほど悪い内容ではなかった。ここは見直したい。
【阪神11R・ローズS】 オークスの①③④着馬の再対決となった秋初戦。ここは④着だったパラディレーヌに逆転の目があっていい。得意となる千八への距離短縮なら持ち味をより発揮できるはずだ。
馬とは関係のない家庭環境で育った。ただ、母親がゲンダイの愛読者で馬柱は身近な存在に。ナリタブライアンの3冠から本格的にのめり込み、学生時代は競馬場、牧場巡りをしていたら、いつしか本職となっていました。
現場デビューは2000年。若駒の時は取材相手に「おまえが来ると負けるから帰れ!」と怒られながら、勝負の世界でもまれてきました。
途中、半ば強制的に放牧に出され、05年プロ野球の巨人、06年サッカードイツW杯を現地で取材。07年に再入厩してきました。
国枝、木村厩舎などを担当。気が付けば、もう中堅の域で、レースなら4角手前くらいでしょうか。その分、少しずつ人の輪も広がってきたのを実感します。
「馬を見て、関係者に聞いてレースを振り返る」をモットーに最後の直線で見せ場をつくり、いいモノをお届けできればと思います。