【天皇賞・秋】マスカレードボール初GⅠ取り

公開日:2025年10月28日 14:00 更新日:2025年10月28日 14:00

早くから照準は秋の盾

 マスカレードボールが“今度こそ”で金メダルを目指す。

 2歳の夏~秋には新馬、アイビーSを連勝。暮れのホープフルSは⑪着に敗れたが、これが尾を引くことは全くなかった。3歳初戦の共同通信杯で先行差しを決めて、初タイトルを手にした。

 そして、春2冠へ。

 皐月賞は後方からの競馬。そのまま4角を回り、追い出されるとしっかりと伸びた。勝ったのは1F過ぎに先頭に立ったクロワデュノールをとらえたミュージアムマイル。こちらはクロワに首差の銅メダルだった。

 ダービーでは8枠17番スタートからうまく中団につけた。抜群の手応えで進めて、直線では力強い伸び。残り300メートルで先頭のクロワデュノールに迫っていく。4分の3馬身差の銀メダルだ。

 夏場は放牧でリフレッシュ。秋初戦には天皇賞を選んだ。

 手塚久師は「ダービーが終わった後、1カ月くらいで天皇賞と決まっていました。メンバーとかは考えず、この馬に合う条件」と話す。

 10月8日に戻り、乗り込みは順調そのもの。2週前には重い馬場の坂路で4F52秒8―12秒1をマーク。先週は新コンビのルメールが駆け付けてウッド6F84秒3―38秒8、1F11秒8で一緒に出走する2つ上のソールオリエンスを追い掛けて併入でゴールイン。

「ジョッキーも癖を分かってくれたと思います。“少しエンジンのかかりは遅いけど、手前を替えてからの伸びは良かった。東京の方がいいですね。乗り味もいい”と言ってました」

 春の大舞台では2戦続けて悔しい思いをした。秋は先輩たちを相手に笑うことができるか。

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