【天皇賞・秋】「豊にお任せ」メイショウタバルが〝盾男〟と宝塚記念に続くGⅠを狙う
公開日:2025年10月27日 14:00 更新日:2025年10月27日 14:00
「思ったよりも減った」春グランプリで3馬身差V
秋の府中に豪華メンバーが集う。別掲のレース展望にもある通り、4世代からGⅠ馬7頭が出走する。
中でも最も新しいGⅠウイナーが4歳のメイショウタバルだ。
4カ月前の宝塚記念を見事、逃げ切って仲間入りを果たしたのは記憶に新しい。持つポテンシャルを存分に引き出したのは、ドバイターフ(⑤着)コンビ2戦目となった武豊の手腕だった。折り合った前半千メートル59秒1のラップからタイトルを掴んだ。
管理する石橋師は春グランプリをこう振り返る。
「宝塚は思ったよりも(馬体重が)減ったんだ。あの週から急に暑くなったのが影響したんだと思う」
それでも直線はマンマークのベラジオオペラを3馬身と突き放したから、海外経験を経ての成長は顕著ということだ。
「息もすぐに入った。心肺機能は高いよね」(石橋調教師)
夏の休養を経て、トレセン帰厩は9月10日。メンバーで最も早く戻ってきたから、回復力も増しているということか。
中間は順調に乗り込まれ、GⅠ馬らしい脚力を見せつけている。3週前はCウッドで2F12秒2─11秒0を出し、2週前から長めの追い切って6F76秒2、3F35秒7─11秒9を馬なりでマーク。併走馬を1秒近く追い掛けて併入し、1週前は6F78秒3、3F35秒6─11秒4を力強いフットワークで出してきた。
「予定より少し速かったかな。でも、見ている限りでは暴走してる感じはないし、息もすぐに入った。心肺機能は高いよね。体調はいいよ。体も増えてるけど、重いとは思わない。まだ4歳だし、5カ月近く休ませたんだから、増えなきゃおかしいでしょ。プラス10㌔くらいで出したいね」
トレーナーはこうジャッジした。2週続けて強い負荷をかけられているから、よりGⅠ馬らしさは出てきた。
「宝塚が終わった後、会長(故松本好雄氏)は『秋は王道で行こう』ということで、ここへ。レース? 豊にお任せだね」
託された鞍上は、秋の天皇賞で最多7勝を挙げる〝盾男だ〟。新米GⅠウイナーが充実の2連勝を決めるところを期待したくなるファンは多い。

























