【札幌記念】唯一のGⅠウイナー・ステレンボッシュ北の大地で復権V

公開日:2025年8月12日 14:00 更新日:2025年8月12日 14:00

 今週の日曜札幌メインは真夏の大一番・GⅡ札幌記念が芝二千メートルで行われる。別掲の18頭がエントリー。今年も豪華な顔ぶれだが、まずピックアップするのはステレンボッシュ。メンバー中、唯一のGⅠ勝ち馬である。

 昨年は牝馬三冠で桜花賞①着→オークス②着→秋華賞③着と常に上位争いを演じて、暮れには初の海外遠征にチャレンジ。香港ヴァーズでは世界の強豪相手に③着と健闘し、今年の飛躍を大いに期待された。

 だが、始動戦となった大阪杯では3番人気に推されながらも後方で見せ場のない⑬着と自身初の惨敗。雪辱を期したヴィクトリアMでも⑧着と“らしく”ない上半期となってしまった。

 下半期の巻き返しを目指して、このレースをチョイス。放牧先の牧場から函館競馬場へ8月1日に直接入厩して調整を開始した。

 早速2日後の3日のウッドで4F54秒1―13秒2と速い時計を出し始め、1週前追いとなる6日には先行馬を5Fで1秒以上追い掛ける意欲的な併せ馬を敢行。ウッド5F66秒5―38秒1、12秒6で、追われる相手を尻目に楽々と併入。日曜にもウッド4F56秒9―41秒5、1F13秒8。順調に調教を積み重ねてきた。

 そのすべての追い切りにまたがってきた田村助手はこう言う。

「来た当初はテンションが高かったけど、徐々に落ち着いてきましたよ。やるごとに良くなって今は勢いが凄いです」

 体もすっきり見せており、今週のひと追いで万全の態勢が整うのは間違いない。

 デビュー戦を勝った思い出の地・札幌で強力牡馬勢を一蹴、弾みをつけて再びビッグタイトルを狙いに秋へ向かう算段だ。

他にもホウオウビスケッツらが参戦

 他も“魅力あり”のメンバーが顔を揃える。

 ホウオウビスケッツは昨年の夏に巴賞、函館記念とぶっこ抜いて初タイトルを獲得した。秋にも毎日王冠②着、天皇賞③着と上位争いを演じている。GⅠを目指して好発進を決めたい。

 函館記念組からはまず①着ヴェローチェエラ。昨年は夏から秋にかけて3連勝でオープン入り。その後は④⑤⑥着と尻すぼみ加減になったが、前走は3角から一気に動いてレコードVを決めた。②着ハヤテノフクノスケは今春の天皇賞で穴人気に推されたほど。結果は⑪着だが、前走で重賞でも十分やれるところを見せた。⑥着アルナシームはトップハンデ59キロもきつかったか。中京記念、中山金杯と2つの重賞勝ちがあり、変わっても。

 コスモキュランダは弥生賞ディープインパクト記念勝ちに皐月賞②着。シュトルーヴェ、シュヴァリエローズは重賞2勝。巴賞をレコードで押し切ったケイアイセナも。レースが楽しみだ。

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