【CBC賞】逃げ切りV インビンシブルパパが初タイトルを掴んだ2つの勝因

公開日:2025年8月10日 18:00 更新日:2025年8月10日 18:00

34秒0のペースと左回り

 夏の桶狭間電撃戦を制したのは、芝でキャリア1戦しかないインビンシブルパパだった。

 外枠からダッシュよく、テンの1Fでカルチャーデイを抑えてハナへ行き切ったところは、初芝挑戦だった前走の函館SSのVTRを見るかのよう。同じ形だったが、違ったのはそのあと。逃げ切りにはふたつの勝因があった。

 まずはひとつはペース。前半3F32秒5─43秒6で自らレコード決着と作り出した前走(鞍上は横山武)を糧に「できる限り落としたいと思った」は佐々木だが、今回の入りは34秒0─45秒3。「リラックスした中でペースを落とせた」から大きかった。

 もうひとつが左回り。「手前の替え方、体の使い方が上手」は鞍上で、管理する伊藤大師も「調教から左回りには自信があった。他馬がきたところからもうひと伸びできたから。証明できた」と笑顔を見せた。仕掛けた反応は前走以上。坂下からの残り2~1F間で10秒7とペースアップできた。ここでスッと後続を放してアドバンテージを取れたことも初タイトルにつながった。

 重賞ウイナーとなったが同時に、課題も浮き彫りにもなった。この勝利で今後は簡単に逃げを許してくれず、右回りコースへどう対応するかだろう。同じ舞台となる来春の高松宮記念までの力をつければ、ビッグタイトルが見えてくる。

「バリエーションが広がった」(佐々木騎手)

①着インビンシブルパパ(佐々木騎手)

「入りで他馬に迷惑をかけてしまい、申し訳ないと思っています。先生と話してもハナにはこだわらなくていいと話していたので、出方を見ながらという形。速かったので行きました。(ペースを)できる限り落そうと思っていたんで、うまいことリラックスした中でペースを落とせました。

 後ろきているのは分かっていたんで、若干馬も最後は止まっていたんですけど、よく粘ってくれたなと。左回りの手前の替え方だったり、体の使い方が上手なのでバリエーションが広がったと思います」

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