日曜新潟2R芝千八は“ダノン系”2頭に注目が集まる中、当欄が取り上げるのは2022年NHKマイルCの覇者ダノンスコーピオンの全妹ギャラボーグだ。
母レキシールーは北米の重賞を3勝。フランケルの仔を受胎してケイアイファームへ。ロードカナロアを配合した2番仔がダノンスコーピオンで、その全妹の5番仔は23年1月26日に産声をあげた。牝馬ながら恵まれた馬体で500キロ近い。育成期から評価が高く、調教の負荷を強めても楽にこなし、計画通りにステップアップしてきたという。
6月末に栗東に入厩してからは坂路中心に乗り込まれ、27日のゲート試験合格後も緩めることなく調教を消化。良血ならではの動きのよさをアピールしたのが、1週前の坂路追いだ。
3勝クラスを0秒5追走すると、14秒4―13秒7と加速ラップを刻み、ラスト1Fはいっぱいに追われて11秒9で併入した。全体は4F52秒1と、この時期の2歳馬としては優秀で、力強いフットワークが目を引いた。輸送を控えた今週は同じパートナーとの併せ馬で馬なり調整も、楽に1F12秒1なら悪くない。全兄同様にデビュー勝ちのチャンスは十分だろう。
もう1頭は2018年の阪神JFを制したダノンファンタジー(父ディープインパクト)の半弟オルネーロ(父サトノダイヤモンド)で、こちらも好仕上がりだ。