【日本ダービー】2歳王者クロワデュノール、巻き返し目指す

公開日:2025年5月27日 14:00 更新日:2025年5月27日 14:00

1週前追い切りは抜群の動き

 クロワデュノールが“2冠目こそは”で臨む。

 2歳時には新馬、東京スポーツ杯2歳S、ホープフルSと無傷の3連勝を決めて、JRA賞の最優秀2歳牡馬に選ばれた。その後は春クラシックに向けて充電して、ぶっつけで皐月賞に臨んだ。

 当日は1・5倍の断トツ人気。道中は手応え良く、好位4番手を追走していた。しかし、向正面でまくってきた馬がいた時に引っ張らざるを得なかった。そこから盛り返して、外を回って追い上げていく。

 直線では残り1Fで先頭に立った。断トツ人気に応えるようなレースをしたが、ミュージアムマイルの強襲に遭い、②着で1冠目を終えた。

 斉藤崇師は「タフな競馬になりましたが、いったんは先頭に立ったし、あの形で負けたのなら仕方ありません。他は抑えているように、力は示したと思います」と話す。

 レース後は短期放牧を挟んで、すこぶる順調に乗り込まれている。2、1週前のCウッドでは北村友が騎乗。これまでの併せ馬では内に入れていたが、ジョッキーからの要望があり、外を回る形。2週前は馬なりで1F11秒4。先週は6F82秒2―35秒9、1F11秒1。軽く仕掛けただけで内に3馬身、中に1馬身先着してみせた。

「しまいを少し動かす感じでやりました。全体は82秒くらいでも、しまいは11秒1としっかり出ていた。これでもうひとつ切れが出ると思います」

 もちろん、調教の動きだけではない。心身ともに文句なし。

「体は10キロくらい増えています。見た目にもしっかりしてきました。気持ちの面でもデビューから落ち着いていて、カーッとイレ込むことがない。賢い馬ですよ」

 昨年も5カ月ぶりの東スポ杯2歳Sを使った後に上昇カーブを描いて、ホープフルSを制した。前進あるのみだ。

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