目黒貴子のアツアツ交遊録

〈111〉エコロヴァルツ、シランケドが活躍中の牧浦充徳調教師(4)

公開日:2025年5月14日 14:00 更新日:2025年5月16日 10:50

(5月7日分から続く)
 そしてシランケド。3月の中山牝馬Sを勝って、GⅠヴィクトリアマイルに挑戦します。

「馬格もあって扱いやすいですよ。精神的にもドシっとしてるし、ポテンシャルも高い馬です」

 ただ、その分、一戦ごとに一生懸命走ってしまい、その消耗が激しかったところもありました。

「持っているポテンシャルに対して体の対応力が伴っていなかった」とのこと。「ここにきて使った後のダメージが少なくなってきたのが大きい。体がついてきたんですね」。

 シランケドは3歳未勝利を勝って以降はすべて馬券圏内。現在3連勝で重賞を勝った勢いがあります。「名前で注目されたけど実力も伴ってきた」と評価。ヴィクトリアマイルでも楽しみな存在となりました。

 本番はどんなレースをしてくれるんでしょうか。相手は一気に強化されますが、もちろん結果を残して欲しいし、今後が楽しみになるレースぶりを期待します。

 もう一頭、エコロヴァルツです。新馬、コスモス賞を連勝し朝日杯FSを②着、クラシックも皆勤し、その後はディセンバーSで久々の勝利。我々が記憶に新しいのは中山記念。エコロヴァルツの勝ちパターンのところを最後、シックスペンスにかわされて実に惜しい②着。そして大阪杯を④着。タイトルまでもう少しという立ち位置です。

「正直クラシックに挑戦している時はまだ体が薄っぺらい感じだったんです。共同通信杯で掛かってしまって、それから力まずゆったりと走れるように調整してきました。ちょうどディセンバーSを勝ったあたりから厚みが出てきてドーンとしてきましたね。精神的にもようやく実を結んできたかなと思います」。

 そのディセンバーSでは……。。
(続きは5月21日に更新)

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