【大阪杯】レース史上初の連覇達成 ベラジオオペラに味方した枠順、地脚勝負の展開、血の勢い
公開日:2025年4月7日 14:00 更新日:2025年4月7日 14:00
阪神で行われた大阪杯を制したのはベラジオオペラ。史上初の連覇を二千メートル1分56秒2の大レコードで決めた。
「4角では負けないだろうと」
勝利ジョッキーインタビューでそう話したのは横山和。最後は外からロードデルレイが差し込んできたが、ゴールでは1馬身差で、鞍上の言葉通りに危なげはなかった。
初GⅠ制覇となった昨年は②着と同タイムの首差。それが今年は完勝と言えるまでの勝ちっぷりになったのは運も味方したこともあったか。
その昨年は11番枠スタートに対して、今年は5番枠。内回りで先行力が生きるコース形態を思えば、グンと条件は良くなっていた。
展開面でもそう。スローでヨーイドンの瞬発力勝負では一瞬の脚で勝るライバルがいたかもしれないが、実際は違った。
デシエルトが1コーナーから強引にハナに立ってレースは前半5Fは57秒5。こうなると、最後は地脚勝負で、フロックの介在する余地はなし。昨年の大阪杯勝利後は宝塚記念、そして秋は天皇賞、有馬記念と古馬王道GⅠに参戦しながら大崩れしなかった地力は、結局、一枚上だったということだろう。
さらに別掲の通り、ロードカナロア産駒は絶好調で、重賞勝ち鞍数でも今年は種牡馬でトップの7勝目となった。そう、枠順、地脚勝負の展開、そして血の勢いと“三拍子”揃っていたのだ。
それを差し引いても、「馬が一段と強くなっています」とは管理する上村師。昨年以上のパワーアップがあってこそだろう。
今後は「宝塚記念が目標になると思います」。次のターゲットは昨年は③着止まりだったグランプリだ。大阪杯連覇で堂々と中距離王者を名乗れる今なら、その雪辱を果たしてのGⅠ連勝も期待できるのではないか。