シン・阪神競馬場での競馬が始まる。クッション値の発表待ちだが、根付きがいい野芝での芝レースは好時計が出そうな予感はある。ポイントはコース全域で路盤が更新されたダートだろう。クッション砂のブレンド率は各場で砂や比率が違うが、先週まで開催の京都が青森県産80%、愛知県産15%、オーストラリア・オールバニ産5%に対し、阪神は青森県産55%、豪州産40%、宮崎県産5%。小倉よりも豪州珪砂が10%多いから、より白く映り、力を要すイメージがある。それで前が止まるのか、止まらないのか。開幕週の予想はある種、賭けになる。
【阪神9R・すみれS】 少数精鋭のメンバーとなった。◎はミラージュナイトだ。
母は4歳秋にエリザベス女王杯を制したラキシスで、晩成な成長曲線を考えると、ミラージュの前走・若駒S③着は高いポテンシャルの裏返し。前半に力み、直線は追われて左右にふらつきながらもメンバー最速の34秒8の脚で上位2頭に猛追した。緩さはあるが、それ以上に前後バランスの良さにひかれる一頭。軽い開幕週の馬場は、より走りやすい舞台となるはずだ。
【中山12R・4歳上2勝クラス】 ◎ソーニーイシューに昇級の壁なしとみる。首差負けの2走前の勝ち馬は現オープンのモンブランミノル。③着を5馬身千切ったこの一戦だけでも能力を測ることができる。「ソエで休んだけど、さらに馬が良くなった」と千田師だから、信頼する。
1974年、愛知県で生を受ける。名前の通りのザ・長男。
大阪での学生時代、暇な週末は競馬場に通い、アルバイトをきっかけに日刊ゲンダイへ。栗東トレセンデビューは忘れもしない99年3月24日。毎日杯の週で、初めて取材した馬は連勝中だったテイエムオペラオー。以降、同馬に魅せられ、1勝の難しさ、負けに不思議の負けなしと、学ばせてもらったことは実に多い。
グリーンチャンネルでパドック解説をさせていただいているが、パドック党であり、大の馬体好き。返し馬をワンセットで見たい派。現場、TV観戦でもパドックが見られなかったレースの馬券は買わないと決めている。
余談だが、HTB「水曜どうでしょう」の大ファン。こんこんと湧き出る清水のように名言を連発する大泉洋氏を尊敬してやまない。もちろん、“藩士”ゆえにDVD全30巻を所持。