【日刊ゲンダイ賞ブルーバードC】メルキオルはどこまで出世するのか
公開日:2025年1月23日 14:00 更新日:2025年1月23日 14:00
松永幹厩舎、ナダル産駒のワン・ツー
昨年からダートグレード重賞に格上げされ、3歳ダート3冠路線に向けて重要な位置にある「日刊ゲンダイ賞ブルーバードC」。その昨年の勝ち馬アンモシエラは牝馬ながら羽田盃②着、東京ダービー③着と3冠路線で好走し、秋にはJBCレディスクラシックを制したほどに出世した。
今年も勝ったのはアンモシエラと同じ松永幹厩舎。クァンタムウェーブとメルキオルの2頭出しで挑み、メルキオルが2馬身差で快勝した。
最初から一騎打ちムードは強かった。レースはJRAの牝馬ミストレスが逃げ、それをメルキオル、クァンタムウェーブが2、3番手で見る展開に。先にメルキオルが前を潰しに動き、クァンタムウェーブがそれを追ったが、最後はメルキオルが振り切る形で初の重賞タイトルを手に入れた。
この①②着馬は同厩舎というだけでなく、父はともにナダル。昨年の新種牡馬だが、特にダートでの成績が凄く、JRAの2歳の主要レースである、1勝クラスのプラタナス賞をメルキオル、もちの木賞をクァンタムウェーブ、オキザリス賞をプロミストジーンが勝利し、2歳ダートでは通算27勝をマーク。ルヴァンスレーヴの11勝に大差をつけて、存在感を確かなモノにした。
その代表産駒がこの2頭か。「初のナイター、地方競馬でちゃんと走れたことを褒めてあげたいと思います」とはメルキオル鞍上の川田。これで羽田盃への優先出走権は確保した。
芝では3戦して⑪⑤⑫着だが、ダートでは3戦無敗。祖母がビワハイジという血統で、まだまだ成長も見込める。今年の勝ち馬も「日刊ゲンダイ賞ブルーバードC」制覇を機に、どこまで出世するのか注目したい。