【日経新春杯】ロードデルレイ重賞初Vの大きな意味
公開日:2025年1月20日 14:00 更新日:2025年1月20日 14:00
選択肢を広げて飛躍の5歳シーズンへ
阪神競馬場の改装工事の影響で、例年の京都と違って中京で行われた古馬ハンデ重賞の日経新春杯。その今年最初のGⅡを制したのはロードデルレイだった。
ハンデ戦はゴールで全馬が横一線になることを理想として、斤量が設定されると言われている。そんなハンデキャッパーの理想形とは裏腹に、終わってみれば3馬身差。まさにロードデルレイの強さだけが光ったレースだった。
道中はメイショウタバルがハイペースで引っ張る中、中団待機。うまくタメを利かせたことも良かったが、直線も「ビックリするくらい進路があいて」と西村淳。自然とできていたスペースからグイグイと際立った伸び脚で楽々と抜け出してきたのだから、ケチのつけようがない勝ちっぷりだったと言えよう。
ともあれ、ロードデルレイは重賞初制覇。これでようやく大きく視野が広がったか。
思えば賞金の壁に泣いたのが昨年の4歳シーズンだった。
1月東京のリステッド競走・白富士Sを快勝。そしてステップを挟まずに次に登録したのが3月のGⅠ大阪杯だった。
だが、当時はフルゲート16頭の出走枠に対して17番目の補欠1番手。結局、回避馬がないまま、ゲートインとはいかなかった。
その後も重賞取りを目指した6月鳴尾記念はレース直前の馬場入場後に跛行で競走除外。11月アンドロメダS、12月中日新聞杯と連続②着の惜敗続きで4歳シーズンは不完全燃焼で終えていた。
それが5歳初戦のここでタイトル奪取。賞金もしっかりと加算できた。今後の予定はまだ未定も選択肢が大きく広がったことだけは間違いないだろう。そう、昨年の鬱憤を晴らすべく、これ以上ないスタートダッシュになった勝利だった。