亀井記者の血統ロックオン

中山金杯はロベルト系、今開催の中京芝もロベルト系!?

公開日:2025年1月7日 07:00 更新日:2025年1月7日 07:00

 明けましておめでとうございます。

 本年から始まりました「血統ロックオン」週末回顧編。先週の競馬を重賞中心に血統・亀井が気ままに振り返るコーナー。まだどんな形が面白いのか手探り状態ではありますが、血統初心者には分かりやすく、かつ上級者もうならせる、そんなコラムになればと思っています。

 毎週、火曜の朝7時に更新予定。通勤、通学のお供に、または昼食の箸休めなどなど、興味のある方はご一読ください。(人気がないと早期打ち切りの可能性も!?)

 一発目は5日に行われた東西金杯を振り返りたい。まず例年通りの傾向だったのは東の中山金杯だ。

 勝ったのはアルナシームでモーリス産駒、ロベルト系。同系はタフな馬場にはめっぽう強く、中山金杯でも23年は同じモーリス産駒のラーグルフがV。24年はリカンカブール(父の母の父がロベルト系)が①着、③着マイネルクリソーラはスクリーンヒーロー×ムタファーウエクと同系同士の配合と毎年のように馬券絡みしているのがこの血だ。

 ちなみに今年②着のマイネルモーントも祖母の父がシンボリクリスエスでロベルト系。15番人気⑤着のギャラクシーナイトは母の父がシンボリクリスエスだった。

 1番人気で④着だったクリスマスパレードも母の父ロベルト系だが、こちらはパドックからテンションが高く、レースでも抑えきれない感じでハナへ。道中は2番手の馬につつかれて息の入らない流れになったが、それでもしぶとく掲示板を確保したから負けて強しの内容。終わってみれば掲示板に載った5頭のうち4頭がロベルト持ちだったから、今後も〝中山金杯のロベルト系〟は覚えておきたいところ。

 一方の京都金杯もロベルト系だった。

 勝ったサクラトゥジュールは母の父シンボリクリスエスで、③着ロジリオンは祖母の父がシルバーホーク。出走馬でロベルトの血を持つ馬は他にエピファネイア産駒のセルバーグだから、3頭中2頭が③着以内の好走ぶりだ。

 正直ここまでロベルト持ちが活躍するとは思っていなかったのだが、要因を探せば今の中京の馬場か。今年は中京での代替開催。JRAのHPにも書いてあるように、昨暮れの開催から芝は回復し切れておらず、タフなコンディションになっている。

 思えば金杯の前に芝で行われた9R鶴舞特別(芝二千二百)を勝ったのも母の父シンボリクリスエスのハヤテノフクノスケ。金杯翌日の6日は雨中での開催。これで馬場の損傷が進むようなら今週以降はより出番が増える可能性も。こちらは今開催のロベルト内包馬がポイントになりそうだ。

亀井辰之介

 競馬好きの父親の影響もあり、子供のころから競馬中継を一緒に観戦。最初は父親が馬券を当てるともらえる臨時の小遣いが目当てだったが(ただし、父は穴党だったため、あまり的中した記憶はない……)、ある日、シンボリルドルフといういかにも強そうな名前の馬が、強く勝つ姿に魅入られたのが競馬ファンになったはじまり。
 その後はテレビゲームの競馬ソフトにどっぷりハマり、今までに遊んできた競馬ゲームは数知れず。その時に競走馬の配合の奥深さを知り、血統に興味を持ったのが今の予想スタイルの根幹か。現在でもたまにゲームをたしなみ、好きだった競走馬の産駒を活躍させることが小さな喜び。
 予想スタイルはもちろん“血統”。各馬の血統を分析。得手、不得手を見極め得意条件に出走する時に狙い撃ち! 好配当を目指します。

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