まだ終わっていなかったスマホ問題
公開日:2024年11月14日 14:00 更新日:2024年11月15日 11:07
佐々木、横山琉は30日間の騎乗停止、永野は引退
若手ジョッキーの〝スマホ持ち込み事件〟はまだ終わっていなかった。
JRAは13日、関東の佐々木、横山琉に対して騎乗停止処分を科したと発表した。
佐々木は今年5月4、17日の調整ルーム入室義務期間中に小林勝(すでに騎乗停止中)がスマホを使用して他者と通信する場に同席。間接的に関わっていた事実が判明したため。
一方、横山琉は今年3月16日、5月25日に入室義務期間中の永野と通信した事実が発覚。ともに騎手としてふさわしくない非行があったものと認められ、日本中央競馬会競馬施行規程第147条第20項により、11月14日から12月13日までの30日間、騎乗停止とした。
さらに合わせて、すでに騎乗停止処分が下っている永野の引退も発表された。本人が取り消し申請をしたため。
永野は継続的に調整ルーム内でスマホを使用。また、2台持ちで、1つだけ預けて、もう片方のスマホで複数回、外部と通信していたことに加えて、骨折休業中に親族に対して予想行為を行っていたという衝撃の事実も発覚した。
昨年も女性ジョッキーたちのスマホの不正な持ち込みが判明したばかりだが、それでもこういう不祥事が後を絶たないのはどういうことか。
確かにスマホは生活必需品。しかし、公営競技に携わる者には、それを使用するにあたってのルールを厳守しなければならないのは言うまでもない。
次々と判明する不祥事に対し、ファンがソッポを向いて馬券の売り上げが大きく落ちるようになれば、結局、困るのは自分たちなのだ。
JRAも13日の会見で「2台持ちの騎手は申告させて、きちんと2台預ける」「荷物検査を徹底する」ことを明らかにしたが、少し遅すぎやしないか。
若手ジョッキーのみならず、競馬を管理、施行するJRAも、もっと気を引き締めないととんでもないしっぺ返しを食らうことになる。