【毎日王冠】古馬をねじ伏せたシックスペンス 3歳馬のジンクス破ってGⅠ取りへ
公開日:2024年10月7日 14:00 更新日:2024年10月11日 11:11
秋の東京開幕週に行われた毎日王冠を制したのは3歳馬シックスペンスだった。
最後は力でねじ伏せたといえよう。
開幕週の馬場を味方にマイペースで逃げていたホウオウビスケッツが直線では勝ち態勢をつくったと思われた。それをラスト1Fから猛追して外から接近。最後は相手を首差競り落とした。
ダービーでは3番人気に推されながらも⑨着。掲示板を確保することさえできなかったが、鮮やかな巻き返しということになった。
3歳秋初戦を完勝しただけに、今後はさらに期待も大きくなるが、“ジンクス”も存在する。
グレード制導入後、毎日王冠で勝った3歳馬は他に計7頭いる。古馬トップクラスも始動戦にチョイスしてくるこのレース。それを3歳の身で勝てば、その後はGⅠも……と思いきや、ビッグタイトル奪取に至ったのは実はダノンキングリーとあのオグリキャップだけしかいない。
古くはアリゼオ、カレンブラックヒル。そして近年ではサリオス、シュネルマイスターは人気を集めながらもGⅠは勝てず、昨年のエルトンバローズは今年は③着で、毎日王冠勝利後は未勝利のままだ。
それでもレベルが高いといわれる今年の3歳世代。さらに「GⅠで足りる器だと思う」と素質を褒めたのはレース後の国枝師でもある。次走は未定も、シックスペンスにはそのジンクス破りを期待したい。