【ローズS】明暗分けたレガレイラとクイーンズウォーク

公開日:2024年9月16日 07:00 更新日:2024年9月16日 07:00

レガレイラは33秒1の脚も出遅れ、展開向かず⑤着

 秋華賞の前哨戦、ローズSは上位人気馬で明暗が分かれた。

 制したのはクイーンズウォーク。桜花賞⑧着、オークス④着から成長をみせた。対して、単勝1・7倍の断トツ人気に支持されたレガレイラは掲示板の反対の端、⑤着に沈んだ。

 レガレイラの敗因を挙げれば、枠、展開だろう。大外15番から立ち遅れ気味の発馬で、最後方からの競馬を余儀なくされた。

 レースはセキトバイーストが単独で飛ばす展開も千㍍通過は60秒3。そこから2番手レディーバリューは約1秒3も後方。勝ったクイーンズはそこから0秒8後ろで、レガレイラはさらに勝ち馬から1秒後ろにいた。2番手以降は明らかにスローの流れだから、33秒1の脚で掲示板が精いっぱいという競馬だ。牡馬相手に好走してきた実力は見せられなかった。

「ペースも速くなく、中京では難しい。ただ、ラスト400㍍ではいい走りをしてくれました。休み明けとすれば、いいレース。一番、目標としているのはGⅠですから」とルメールは前を向いたが、次走を秋華賞とすれば、淀の内回り二千㍍となる。直線は320㍍強しかない。発馬の遅さをカバーするには相当な上積みが必要となってくるか。

クイーンズウォークは夏の成長を見せて完勝

 勝ったクイーンズは文句ない競馬で前哨戦を終えた。

 中団6番手インで我慢をさせ、直線は外に持ち出して脚を使わせている。終始、余裕のある走りから、33秒5の脚で1馬身半差で勝ち切った。川田は「体の芯が強くなったな、という感じで体幹がしっかりしてきた分、バランスよくいい走りができました。デビュー前からポテンシャルの高さは感じながら、成長が伴ってくればと思っているところにひと夏越していい成長をしてくれ、こういう競馬ができました」と愛馬を褒めた。

 中内田師も「帰厩時からいい雰囲気で順調にこれた。ジョッキーが話すように体幹がしっかりとしてきました」と話すから、まさに夏を越した成長をみせたとしていい。トレーナーから次走の名言はなかったが、初のGⅠタイトルの〝次〟へは視界がひらけた一戦となった。

    ◇    ◇    ◇    ◇

①着クイーンズウォーク(川田騎手) 馬場状態は午前中より乾いてきましたので稍重の発表でしたは、それなりにいい馬場だなと。ゲートの出次第で彼女がどういう走りをしたいのか、という事を優先しながら、リズムを取って行くというプランでした。こちらのリズムで走りながら前を射程圏にいれつつ。無事にジワッと動いていけました。前哨戦のつくりですし、目一杯の競馬もさせてていませんし、これを使って状態があがる予定での調整過程と競馬での組み立てなので無理せず走ってきたら、こういう形になったということです。体の芯が強くなったなあ、という感じで体幹がしっかりしてきた分、バランスよくいい走りができました。デビュー前からポテンシャルの高さは感じながら、成長が伴ってくればと思っているところにひと夏越していい成長をしてくれ、こういう競馬ができました。この後も無事に秋華賞に向けて準備をして行けたら。本番を楽しみにしてもらえたら。

⑤着レガレイラ(ルメール騎手) いい脚は使えました。15番枠でいいポジションを取れませんでした。ペースも速くなく、中京では難しい競馬になってしまいました。ラスト400㍍ではいい走りをしてくれましたし、休み明けとしてはいいレース。一番の目標はGⅠレースですから。

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