【京成杯オータムH】アスコリピチェーノが力の違いを見せつけた

公開日:2024年9月9日 14:00 更新日:2024年9月13日 10:50

豪ゴールデンイーグルに向けて視界良好

 まさに貫禄勝ちと言っていいだろう。

 日曜中山のGⅢ京成杯オータムHは単勝1・5倍の断然人気アスコリピチェーノが危なげなく、勝利を収めた。

 前半3~5Fが34秒2―45秒6―57秒3の激流を9番手追走。エンジンがかかってからは“さすが”の走りを見せた。

 勝負どころからは大外を1頭だけ違う手応えで進出。直線でも軽く促しただけで先頭に立つと、最後は気を抜かないようにムチが2発入っただけ。ラスト1Fも10秒9で締め、勝ち時計1分30秒8も含めて記録も内容もGⅠ馬らしい、格の違いを見せつけた格好だ。

 春2戦の桜花賞②着、NHKマイルC②着は悔しさが残る結果だっただけに、秋のGⅠ取りに向けて、まずは好発進を決めた形だろう。

「距離を延ばして(秋華賞)も、いいパフォーマンスをしてくれると思います。でも、マイルで凄くいい脚を使う馬。トップレベルのマイルでまたGⅠを勝てる」とは鞍上のルメール。その言葉を受ける形で黒岩師からも次走について、「豪州ゴールデンイーグルに行く予定で考えていきます」と発表された。

 昨年11月、オオバンブルマイが勝って一躍、脚光を浴びた豪州ローズヒルガーデンズ競馬場で行われる芝千五。重賞格付けはないものの、①着賞金は約5億円の破格の競走である。

 国内にとどまることなく、世界へ――。この日の勝ちっぷりなら、ごく自然な流れだろう。キャリア6戦でこの走りなのだから、まだまだ成長していく可能性も大。夢が広がる勝利となった。

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