【キーンランドC】ナムラクレア勝って大舞台へ

公開日:2024年8月20日 14:00 更新日:2024年8月20日 14:00

「サマースプリントシリーズ」の第5戦はいずれもスピード自慢揃いの顔ぶれ。その中でいの一番に注目すべきは昨年の覇者ナムラクレアだろう。

 ここまで積み重ねた重賞タイトルは4つ。メンバー中、頭一つ抜けた実績を持っているからだ。

 今年の2戦は連続②着だが、京都牝馬Sは自身のベストカテゴリーではない千四百メートル。高松宮記念は目立つ末脚を繰り出して勝ち馬に迫ったものの、頭差だけ及ばなかった勝ちにも等しいもの。負けてなお強しの内容だった。

 もう狙うはGⅠの勲章のみ。今年はより余力を持って大舞台へ向かうため、ヴィクトリアマイルを使った昨年とは臨戦過程を変えて、高松宮記念後はじっくり休養に充ててから丹念に仕上げられてきた。

 7月下旬から時計を出し始めて、8月7日に坂路4F50秒3―35秒9、1F12秒0の猛時計をマークした後、9日に函館へ入厩した。

「心身のストレスを考慮して、いったん函館でワンクッション置いて、札幌で最終追いは勝った去年と同じパターン。しっかりやってから前進気勢も出てきて、いい雰囲気です」

 そう話すのは調教パートナーの上芝調教助手。

 14日には主戦・浜中を背に、芝コースで5F69秒6―39秒0、1F11秒9を軽く仕掛けられて計時。手先の軽い走りから“順調そのもの”がうかがえる。

「高松宮記念はとても悔しかった一戦。“運がなかった”と思わずに普段から細かい工夫をして乗ってます。スタッフも考えられることはすべてやるように。ここも前哨戦とは思わずに臨みます」

 悲願のビッグタイトル奪取へ向けてしっかりと結果を出す算段だ。

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