【クイーンS】ドゥアイズ初重賞取る

公開日:2024年7月23日 14:00 更新日:2024年7月23日 14:00

状態&舞台と揃った

 実績は申し分ない。足りないのはタイトルだけ。悲願の重賞制覇へ4歳馬ドゥアイズが挑む。

 GⅠでも阪神JF③着、桜花賞⑤着、ヴィクトリアマイル④着と好走できる能力の持ち主。だが、GⅡ、GⅢも含めて、重賞ではここまで8戦して②③②⑤⑨⑩⑤④着と先頭でのゴールだけが遠かった。

「重賞のひとつふたつは取ってもらいたい馬」と笠原助手は評する。

 その期待に応えるべく、馬も昨秋あたりから進化してきている。

 休み明けだった秋華賞の時点で調教での動きが良くなり、脚がたまるところが出てきた。続くリゲルSは②着だったものの、「こんな脚を使えるんだ」と笠原さんも驚く新たな一面を見せた。

 その後も洛陽Sで久々の勝利を飾ると、阪神牝馬S⑤着、ヴィクトリアMと安定した走りを繰り返している。

 特に前走はレースの組み立てが難しい大外枠。そこから流れに乗せて中団で運んだが、直線では他馬にブツけられる不利も。それでも④着なのだから、着実に馬のベースが上がっている。

「少しずつ緩かった関節が締まり、追ってからの反応が良くなってきています。体がしっかりしてきたことで、馬が傷まなくなってます。完成形に向かってきていますね」

 札幌は2歳時に①②②着と相性のいい舞台。7月6日には当地に入り、鋭意調整してきた。1週前追いでは鮫島駿が騎乗して、芝で5F64秒4―36秒3、1F11秒9。

「少し前進気勢は強かったですが、動かして行くというよりは整えるイメージで調整しています。馬体重は480キロ。当日までにいい形で絞れるのでは。札幌ならこの馬の強みを出せるコースですから、勝ちたいと思っています」

 ここから秋の大舞台へ。弾みをつける意味でもここは落とせない一戦だ。

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