函館リーディングは2位でも佐々木が得たものは昨年以上
公開日:2024年7月15日 11:00 更新日:2024年7月15日 11:00
先週をもって、今年の函館開催が終了。
騎手リーディングは13勝を挙げた横山武。昨年は14勝だったが、2位止まり。今年は〝本命〟としてリーディングを奪い返した。
2位は12勝で、その横山武からトップの座を奪った佐々木。まだ3年目の20歳。昨年は減量ジョッキーとしての参戦だったが、今年はすでに見習騎手を卒業してのものだけに、2位でも高く評価できよう。
というのも、昨年は18勝すべてが平場。つまり、減量の恩典がない特別レースでの勝ち鞍はゼロだった。
今年は12勝中、4勝が特別戦。しかも、そのうちの1勝はGⅢ函館2歳Sである。3年目での重賞Vは大したものだ。
また、その函館2歳Sで騎乗したのはサトノカルナバル。堀厩舎の馬である。
この翌日にも函館で堀厩舎は3頭が出走し、7Rエリカサファイアで勝利。8Rオオタニサーンは④着、函館記念のチャックネイトは⑥着だったが、土日ともに関東のトップステーブルから重賞の依頼を受けているのだから、中身が濃い。
また、毎年、函館で大量投入の傾向がある須貝厩舎も、延べ23頭のうち、14戦で佐々木が騎乗。この2厩舎から信頼を得ているのは間違いなく、今後につながる。ちなみに、昨年の函館で須貝厩舎の騎乗はゼロだった。
昨年は函館でトップに立ちながら、札幌では7勝で5位とやや失速した。
今年はずっと札幌に参戦していたルメールが新潟を拠点に騎乗。とはいっても、函館で首位を争った横山武、武豊も転戦するから楽な戦いにはならない。
函館では2位に終わったが、収穫は昨年以上だった佐々木。札幌でも期待が高まる。