【函館記念】ホウオウビスケッツ充実一途

公開日:2024年7月9日 14:00 更新日:2024年7月9日 14:00

巴賞勝ち後も早々と馬場入り

 函館開催ラストデーのメインを飾るのは伝統のハンデ重賞・函館記念。ハンデ戦らしくどこからでも狙えそうな面々だが、まず取り上げるのは函館記念の前哨戦的な位置付けの巴賞を快勝したホウオウビスケッツだ。

 その巴賞は“強い”の一言。

 スタート直後は出していったこともあり、掛かり気味。そのまま以前のように暴走してしまうかの危惧があったが、成長を感じさせたのは、その後だ。3~5Fを11秒8―12秒3―12秒2とペースを落とすことに成功。課題であった折り合いをつけたことで直線でもうひと伸び。最後は②着以下を2馬身突き放してゴールに飛び込んだ。

 中1週と間隔が詰まっているので気になるのはレース後のダメージ。

 しかし、その杞憂を一蹴したのは巴賞からわずか3日後の先週水曜の朝。調教時間の後半に角馬場に姿を現して、入念にダクで体をほぐしていたのだ。

「全休日(月曜)明けの火曜に獣医さんに心音を聴いてもらったら、“使う前よりもいい”って褒めてくれたんですよ。水曜の歩様チェックも問題なし。なので、木曜にはもうチップに入れて調整してます。ゴール前で物見をする余裕があったぐらいだから、疲れなんてなさそうです」

 笑顔でコンディションを教えてくれたのは調教パートナーの中尾助手だ。

 巴賞→函館記念の連勝は05年のエリモハリアーまで遡らなければならないほど達成困難な記録。だが、今の心身の充実ぶりならジンクスを破る可能性は大いにある。

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