【プロキオンS】ヤマニンウルス連勝を伸ばす
公開日:2024年7月2日 14:00 更新日:2024年7月2日 14:00
小倉千七で圧巻の新馬V
ヤマニンウルスが無傷の5連勝を目指す。
一昨年の夏、小倉千七のデビュー戦は衝撃的だった。道中は2番手で運んで、3角を回ったあたりでは先頭に。それからグングンと後続を引き離す。結局、1分44秒3の2歳レコードでフィニッシュ。4秒3差はグレード制導入以降、JRAの平地競走で最大着差だ。
その後は休養を挟みながら、京都の千八、千九で白星を積み重ねた。
昨年4月に1勝クラスを6馬身差、11月に2勝クラスを3馬身半差で押し切った。続いて、今年1月には雅Sへ。
ここもがっちりと2番手を追走して、勝負どころの手応えは抜群。4角のカーブで先頭に立ち、直線では早々とセーフティーリードを取った。最後は1馬身4分の1差とはいえ、軽く気合をつける程度で余力たっぷり。後続が迫ってくれば、もっと突き放したに違いない。
この4戦の馬体重は536キロ、560キロ、576キロ、582キロ。ダート界の王者に輝く可能性を十分に感じさせる。
前走後は放牧に出されて4月5日に帰厩。平安Sを目標にしていたが、裂蹄のため在厩で調整することになった。
5月中旬から坂路で時計を出し始めて、毎週、水、日曜にきっちりと追い切りを消化してきた。先々週水曜にはヤマニンサンパと併せ馬。そして、先週水曜は単走の4F54秒4―12秒2で駆け上がっている。
「立ち上げてからは順調にこれています。やるごとにグングン良くなってますよ。能力を感じている馬。重賞に入っても楽しみにしています」(斉藤崇師)
圧巻Vの舞台でまたまた先頭ゴール。期待がどんどん膨らむ。