【宝塚記念】ファンファーレ後に追い打ちの雨 道悪に泣いたドウデュース、ジャスティンパレスは①~③着馬とこんな違いが
公開日:2024年6月24日 14:00 更新日:2024年6月24日 14:00
悪天候に泣く――。文字通り、1番人気ドウデュース、2番人気ジャスティンパレスにとっては天を恨むしかなかったか。
前日は良馬場で行われたものの、この日は雨で最初から重馬場。一時的に降雨のない時間帯があったが、レース発走直前に再び、降り出していた。
ドウデュースはスタート直後の1角の入りで馬群にもまれ、エキサイトするシーンが。鞍上が手綱を絞ってなだめようとしていたが、ノメっていたことも重なり、終始、ロスのある走り。隣にいた勝ち馬がフワッと力まずに追走して体力温存していたのとは対照的であった。
それでも、勝負どころからは下り坂を利用してあいた内をすくう。直線も一瞬は脚を使って、見せ場をつくったが、最後は力尽きての⑥着止まり。
同じようにジャスティンパレスも、下を気にした走りでハミをかけての追走。それだけに5番手にいたが、4角手前からのペースアップに対応できず、直線は早々と馬群にのみ込まれての⑩着。
この2頭はハーツクライ、ディープインパクト産駒で決して道悪は得意なタイプではない。逆に上位①~③着馬はディープやハーツの血が一滴もない馬たちばかり。
この日は軽い芝でスピードや切れ味を身上とする馬には苦しい馬場だったということ。梅雨時の宝塚記念は一筋縄にはいかない。
来年以降、この教訓と血統による道悪の上手下手の判断は覚えておきたい。