【日本ダービー】レガレイラが勝てばウオッカ以来の偉業

公開日:2024年5月21日 14:00 更新日:2024年5月21日 17:39

 今年の大きな話題は牝馬レガレイラの挑戦だろう。牝馬のダービー制覇は戦前に37年ヒサトモ、43年クリフジの2例あるが、これはオークスが秋に行われていた時代でのもの。オークスが春に行われるようになってからは牝馬の参戦も減っていき、グレード制が導入された84年以降ではわずか4頭しかいない。

 そのうち、96年⑬着ビワハイジ、14年⑫着レッドリヴェール、21年⑤着サトノレイナスの3頭は厚い壁にはね返された。しかし、07年にウオッカが並み居る17頭の強豪牡馬を一蹴。史上3頭目の快挙を成し遂げている。

 果たして、レガレイラは17年ぶりの偉業達成がなるかどうか。比較は難しいが、過去4頭と大きく違う点が2つ。

 まずはローテーションだ。いずれも前走が桜花賞だったのに対して、レガレイラは前走も牡馬クラシック1冠目の皐月賞(⑥着)からの参戦。牝馬が皐月賞→ダービー出走となると、グレード制導入後で初めてのこと。それだけ牡馬相手でも勝負になると踏んでの参戦とみていい。

 もうひとつ、レガレイラは昨暮れにGⅠホープフルSを制覇。そう、すでに牡馬混合でのビッグタイトルがある。

 ビワハイジ、ウオッカ、レッドリヴェールはGⅠ馬だったとはいえ、いずれも牝馬同士の阪神ジュベナイルFでのものだ。同世代の男馬たちを一蹴した実績は過去4頭にはない。

 異例の3歳牝馬が新たな歴史を刻むか。

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