【オークス】調教マル得チェック①
公開日:2024年5月15日 14:00 更新日:2024年5月16日 07:23
クイーンズウォーク時計以上の動き
クイーンズウォークA
桜花賞⑧着後はノーザンファームしがらきへ放牧。栗東へは先月26日に戻ってきた。1週前はCウッドで川田を背に6F81秒3―36秒9、1F11秒5。併走相手に楽に半馬身先着と軽快そのものだった。今週はCウッドで脚慣らしのあと、坂路で4F55秒9、ラスト2F26秒4―13秒0。調整程度で時計は地味だが、馬場の真ん中をブレずに駆け上がって、パワフルさも感じさせるフットワークは時計以上に目立っていた。馬体にはボリューム感があり、毛ヅヤの良さからも状態面には太鼓判が押せる。
タガノエルピーダB
忘れな草賞勝ち後は在厩。1週前はCウッドで新コンビのM・デムーロが騎乗して1F11秒8をマークした。今週もデムーロが手綱を取って、いつものように角馬場で体をほぐしてからCウッドへ。道中は僚馬を2馬身前に見ながら1F標で内から並びかけると、追えばはじけそうなところをグッと我慢させて1F11秒7でフィニッシュ。全体時計は6F86秒8―38秒3。道中は実にリズミカルで、鞍上ともコンタクトをより深めたか。ボリューム感を増した馬体には好調が見てとれた。鞍上は「いいですね。順調です。輸送もあるので先週より道中は遅くて最後だけでしたが、いい状態です。距離はみんな初めて。この馬は調教でも我慢が利きますし、乗りやすくて賢いね。頑張ります」と。
フローラS②着馬ラヴァンダは坂路51秒1で「気を使わず調整ができた」(中村調教師)
ラヴァンダ A
前走のフローラS②着時の気配も良かったが、今回はさらにその上をいく。田中健が手綱を取って坂路で4F51秒1、ラスト2Fは24秒2―11秒9。これでも馬なりで、テンから行きっぷりがとにかく目立ち、前進気勢があった。それでも必要以上に力むことなく、力強さも十分。もともと攻め馬で良く見せるタイプとはいえ、暖かくなってグングン状態が上がってきた印象だ。前回で10キロ減った馬体も決して細くはなく、身が詰まっており、申し分ない状態だ。中村師は「後ろから追いかけて、やりすぎないように。カイバを食べたり食べなかったりの前走時と比べると、この中間はしっかり食べてる。気を使わずに調整ができています。前走内容から距離もこなせていいのでは」と。
サフィラ B
1週前は馬場のいい時間帯とはいえ、松山を背にCウッドでラスト1F11秒1といい瞬発力を見せていた。今週は助手が乗って坂路で4F56秒3、ラスト2F26秒3―12秒5。調整程度だった分、時計は平凡も回転力のあるフットワークがいい。馬体もムダ肉なく、均整が取れたいい立ち姿だ。
サンセットビュー C
今週は坂路で馬なり調整のまま4F53秒5、ラスト2F24秒7―12秒2。輸送考慮の余裕残しの調整も先週にCウッドで負荷をかけてしっかりやっているからこれでいいだろう。馬体の張りは申し分なく、この馬なりに順調には来ている。
ショウナンマヌエラC
中間は坂路で丹念に乗り込んで、今週も坂路へ。高野厩舎流の2本乗りで2本目に4F55秒4、ラスト2F25秒9―12秒6。大外を回って最後も馬なりで流すのではなく、仕掛けてのもので、攻め込んできた印象。フットワークにはパワフルさも兼ね備えており、充実度という点では評価できる。
パレハ C
先週は同じくオークスへスタンバイしているサンセットビューとの併走追いでCウッド6F81秒0―36秒8、1F11秒9。力強さを感じさせる脚さばきで◎の動きを見せていた。今週は坂路4F53秒9、ラスト2F25秒6―12秒5。420㌔台と小柄でも力強さがあって馬体も小さく見せない。極端に上向いた印象はなくても良好な状態を維持している。