50代になってもペースが落ちていない武豊の凄さ
公開日:2024年5月2日 14:00 更新日:2024年5月2日 14:20
JRA4500勝まであと「3」
先週はシュガークンのGⅡ青葉賞勝ちを含めて2勝をマークした武豊。これでJRAでの通算勝ち鞍が4497となり、4500勝まで「マジック3」となった。
現在、騎手生活38年目の55歳。3月デビューだから、ほぼ丸37年と考えると1年間の平均がおよそ121勝。とてつもない数字といえよう。
初勝利を挙げたのは87年の3月7日。500勝達成は91年7月21日だから、わずか4年4カ月ちょっとだった。
ちなみに、今の制度では100勝すると見習騎手を卒業する。だが、当時は「免許取得から5年未満」ということで、平場では減量☆で1キロ減。90年12月23日、あのオグリキャップのラストランとなった有馬記念の日まで減量があり、この勝利は通算431勝目。こんなに勝ち鞍を挙げた見習はもちろん、他にはいない。
そして1000勝到達は95年7月23日だから、500勝からちょうど4年。だが、驚くのはここからの“加速”だ。
1500勝達成は98年8月23日。たった3年1カ月で500もの勝ち鞍を上積みしてみせた。
では、2000勝の到達はというと02年9月21日。この間は4年1カ月と前回より間隔が広がっているが、この頃はアメリカに長期遠征したり、フランスに拠点を置いたりと海外中心に騎乗していた時期。それでもさほどペースは落ちていないのだから凄い。
2500勝目は05年1月23日。2000勝からたったの2年4カ月程度で達成している。
05年といえばディープインパクトの3歳時にあたる。2勝目となった若駒Sは節目の前日で、2497勝目だ。
03年からは204、211、212勝と3年連続で200勝超え。まさにこの頃は絶頂期を迎えていた。
3000勝目は07年11月3日で、2年と9カ月ちょっと。しかし、3500勝目はケガや、それに伴う成績の下降があって、13年1月13日の達成と、5年以上も要してしまった。
4000勝目は18年9月29日で、この間も5年以上。仮に今週、4500勝を達成なら、この間もほぼ5年と7カ月。19年に武豊は50歳を迎えているが、それでも大きくペースを落としていないのは、さすがレジェンドというしかない。
今年は先週までの4カ月で31勝だから、年間90勝ペース。ここ3年が75、73、74勝だから、例年以上である。
なら、期待したくなるのは当然、大台の「5000勝」。その頃には還暦を超えるかもしれないが、衰え知らずの武豊なら、届いても全く不思議ではない数字でもある。