【天皇賞・春】ドゥレッツァ、菊花賞&天皇賞・春ダブル制覇の偉業達成へ
公開日:2024年4月23日 14:00 更新日:2024年4月23日 14:52
たたいて上昇カーブ
ドゥレッツァが偉業に挑む。それは菊花賞と天皇賞・春の“長距離GⅠダブル制覇”だ。
菊花賞馬が天皇賞・春を勝ったのは1941年マルタケから数えて21頭いる。明け4歳で達成したのが14頭。シンボリルドルフ(85年)、メジロマックイーン(91、92年連覇)、ライスシャワー(93、95年2勝)、ディープインパクト(06年)、キタサンブラック(16、17年連覇)、フィエールマン(19、20年連覇)などそうそうたる顔ぶれ。これら名馬に肩を並べることができるか。
始動戦となった金鯱賞は人気を分け合ったプログノーシスに5馬身差をつけられたものの、59キロを背負いながらしぶとく伸びて②着に。
尾関師は「しっかり走れるように調整してきたけど、結果的に前哨戦仕様になってしまいましたね。水っぽさが抜けず、立ち上げていく中で力みもあって。勝った馬が強かったにしても久々の二千メートルで底力を見せてくれたし、次につながる一戦でした」と振り返る。
その後はノーザンファーム天栄に短期放牧。4月9日に美浦に戻ると、翌日には栗東入り。Cウッドで長めから追われ、1週前は再コンビの戸崎が駆けつけて6F81秒6―36秒5、1F11秒2をマークした。
「使った後も大きな反動はなかったし、併せ馬でいい負荷をかけられました。馬体の緩みや力みも取れて着実に良くなってる感じですね。三千二百メートルにも対応してくれるのでは」
クラシック最後の1冠では皐月賞馬ソールオリエンス、ダービー馬タスティエーラを抑え、未勝利から5連勝で世代最強の地位に上り詰めた。
再び淀の舞台で存在感を示す。