【阪神大賞典】ワープスピード今度こそ
公開日:2024年3月12日 14:00 更新日:2024年3月12日 14:00
ステイヤー資質は高い
ワープスピードが重賞初制覇を目指す。
2歳夏の福島でデビュー。そこからダートも試しつつ、8戦目で初勝利を挙げたのは翌春のことである。1勝クラスを卒業したのが4歳2月、2勝クラスは同4月という明らかな晩成タイプ。馬体の成長を待ちながら、大事に使われてきた。
ターニングポイントは昨秋だろう。豊富なスタミナ、しぶとさを存分に生かせるマラソンレースに参戦したのが大正解。ステイヤーとしての高い資質を示した。
京都三千の古都Sで力強く抜け出し、オープン入りを果たした。その勢いでステイヤーズSにチャレンジ。ところが、完全に脚を余して④着に。ダイヤモンドSも後手に回ってポジションを下げざるを得なくなり、追い上げ届かず③着まで。いずれも不完全燃焼に終わっている。
高木師は「ゲートを出てぶつけられてしまいました。立て直してすぐに動いていけるほど器用でもないので……。最後はよく伸びてくれたけど、仕方ないですね」と振り返る。
惜敗続きにピリオドを打つべく、陣営は川田を確保。ウシュバテソーロでドバイワールドCを制したこの“強力タッグ”は魅力たっぷりだ。
中間は在厩調整で、1週前にウッド5F67秒7―37秒9、1F11秒8。パワフルな動きで駆け抜けた。
「変わりなくいい感じできていると思います。長い距離なら頑張って走ってくれるので、うまく流れに乗れれば」
トップジョッキーのエスコートで待望の瞬間は訪れるか――。