トライアル全終了で桜花賞路線は直行組vsたたき上げの構図か
公開日:2024年3月11日 14:00 更新日:2024年3月11日 14:09
エトヴプレは距離、キャットファイトはイレ込みが課題
日曜の東西で行われた桜花賞トライアルは、ともにドバイのゴドルフィン関連馬が勝利した。
まず阪神のGⅡフィリーズレビューは、11番人気でハムダン殿下所有のエトヴプレが逃げ切り勝ち。前半3~5F33秒8―56秒4の速いペースで引っ張ったが、最後2Fも11秒7―12秒0でまとめて、重賞初Vを飾った。
後続に馬体を併せることのない余力を残した逃亡劇。勝ち時計の千四1分20秒1は歴代2位の好タイムだから評価できるだろう。
千二から初めて距離を延ばした今回は一発で満点回答。次の桜花賞はさらに1Fの距離延長となる。課題はそのあたりか。
②着コラソンビートはGⅠ阪神JF③着からの休み明け。次を見据えた仕上げだったが、勝ち馬の後ろで折り合って、直線も伸びかかって安泰の②着なら本番の有力の一角だ。③着セシリエプラージュまでが優先出走権を獲得した。
中山のアネモネSは①着キャットファイトはゴドルフィンの馬。②着テウメッサまでが桜花賞の切符を手中に収めた。
勝ち馬はこれで中山千六は①⑥①着とコース適性の高さ、立ち回りのうまさを生かした格好だ。阪神JFはレース前にテンションが上がり、体力を消耗してしまったため、4番人気⑩着だったが、巻き返しに向けて、確かな成長を見せている。
今週のGⅢフラワーCは残すが、大方、桜花賞戦線の構図も見えてきた。
阪神JF①②着のアスコリピチェーノ、ステレンボッシュは近日中に放牧先から帰厩予定。また、クイーンズウォーク(GⅢクイーンC①着)とチェルヴィニア(GⅢアルテミスS①着)はすでに帰厩して、桜花賞に向けて鋭意調整中と、ノーザンファーム勢は直行組が多い。社台Fのイフェイオン(GⅢフェアリーS①着)も直行予定だ。
2週前に行われたGⅡチューリップ賞の①着スウィープフィートは阪神JF⑦着から転戦しながら重賞タイトルを手にした。今年の桜戦線は、たたき上げ組VS直行組の構図となっている。