これからは共同通信杯→本番が王道になるか かつては微妙だった日程が、常識の変化で絶好の位置に

公開日:2024年2月8日 14:00 更新日:2024年2月8日 14:00

 今年の共同通信杯にはジャンタルマンタル、エコロヴァルツの朝日杯フューチュリティS①②着馬が出走。このレースに朝日杯の①②着馬が同時に出走するのは88年以来だから、実に36年ぶり。この2頭はサクラチヨノオー、ツジノショウグンだが、前年の朝日杯はわずか6頭立て。共同通信杯ではサクラが1番人気で④着、ツジノは5番人気で⑧着に終わった(勝ったのはミュゲロワイヤル)。さて、今年はどうなるだろうか。

 ここでは負けたサクラチヨノオー。だが、その後は弥生賞勝ちから皐月賞③着を経て、ダービーを制覇している。

 古くはダービー馬がこの共同通信杯を使っているケースは多かった。

 86年ダイナガリバーは共同通信杯①着→皐月賞⑩着→ダービー①着。当初は共同通信杯後にスプリングSを挟む予定だったが、雪の影響で1週順延になったため、皐月賞までの間隔をあけるために回避している。

 88年は前記サクラチヨノオー。90年はアイネスフウジンが共同通信杯①着→弥生賞④着→皐月賞②着→ダービー①着。94年ナリタブライアンは朝日杯勝ちから、共同通信杯、スプリングS、皐月賞、ダービーをすべて勝利。95年タヤスツヨシはこのレースでは②着、若葉S⑤着を経て、皐月賞②着、ダービー①着。01年ジャングルポケットは共同通信杯勝ちから皐月賞③着、ダービー①着。しかし、ここからしばらく、共同通信杯経由のダービー馬は途絶えることになる。

 このレースを使うメリットは東京コースを経験できること。特に関西馬にとって、これは大きい。一方、デメリット(?)は皐月賞までの間隔が中8週と少しあくことだ。

 だから、前記したダービー馬はだいたい、このレースから弥生賞、もしくはスプリングSなどを使っている。

 次にダービー馬となっているのは12年の②着馬ディープブリランテ。この間は“王道”弥生賞、もしくはスプリングSを経由しているダービー馬が多い。

 しかし、これからは共同通信杯が王道に取って代わるか。東京コースを経験できるメリットはそのままで、かつてはネックになっていたGⅠまで間があくことが、時代が変わり、今では普通になった。3歳初戦がGⅠというのが当たり前になった近年、使うなら「共同通信杯から本番へ」というローテが、弥生賞やスプリングSよりもいいということだろう。

 過去3年平均で共同通信杯のレースレーティングは114・42。これは皐月賞の115・75とさほど変わらない。ローテーションの多様化の中で存在感を上げてきた共同通信杯は新しい“王道”となりそうだ。

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