「うまく噛み合えば重賞でも」稲垣師

中間の調整も順調そのもの（Ｃ）日刊ゲンダイ

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　シルブロンに注目だ。

　デビュー当初は呼吸に異常があり、２戦目で競走中止となった。そんなアクシデントを乗り越えて３歳春に初勝利。その１年後に本格化の兆しを見せる。

　中長距離にシフトすると、２勝目からわずか３戦でオープン入りを果たした。

　豊富なスタミナを買われてマラソンレースにもチャレンジ。５歳初戦のダイヤモンドＳこそ③着に好走したが、昨暮れのステイヤーズＳ⑦着まで結果が出なかった。

　稲垣師は「前走は本当にいい状態だと思ってたんですけどね。ペースに退屈してるというか、要するに集中力が切れてるというマーカンド騎手からの指摘がありました」と話す。

　こういう経緯からも、適条件で再浮上を目指している。

「ローテーションを考えて京都記念という話も。ただ、メンバーが強くなりそうなので。二千二百メートルは経験してるし、気持ちを切らさない流れでリズム良く走らせたいですね。うまく噛み合えば、重賞でも見劣らないと思ってますよ」

　放牧を挟んで１月５日に帰厩。１週前は新コンビのピーヒュレクを背にウッドで６Ｆ８２秒７―３８秒１、１Ｆ１２秒２。力強い動きを披露し、今週水曜も坂路４Ｆ５２秒１―１２秒３で、当日の２番時計をマークした。

「在厩期間は短いけど、予定通りのメニューをこなしてひと追いごとに良くなってます。ジョッキーもいい感触を掴んでくれたようなので、チャンスがあっても」

　半兄は豪ＧⅠコーフィールドＣを制したメールドグラースで、ポテンシャル的にもタイトルに手が届いていい。