すでに美浦で調教に乗っているビュイック（Ｃ）日刊ゲンダイ

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　美浦・木村厩舎といえば押しも押されぬ関東の、いや日本のトップクラス。現在の世界最強馬イクイノックスを管理し、その一挙手一投足が注目されている。

　今ではノーザンファーム天栄の有力馬を多く抱え、それも躍進の原動力となっているのだろう。

　そんな木村厩舎のＧⅠ初勝利はというと、１８年のマイルチャンピオンシップ。勝ったのはロードカナロア産駒のステルヴィオ。この時に乗っていたビュイックが、今週から短期免許で来日する。

　木村厩舎といえばノーザンファームの馬、鞍上ルメールのイメージが非常に強く、実際、ＪＲＡ３６３勝中、１１４勝と３分の１以上がそうだが、今週はイクイノックスを除き、多くの馬がビュイックとコンビを組んで、東京で固め打ちを目指す。

　土曜９ＲカトレアＳ（２歳オープン、ダート千六）は阪神で新馬勝ちして以来、２カ月ぶりとなるソニックスター。母の兄にアメリカの芝ＧⅠ３勝馬ビーチパトロールがいる良血馬で、こちらは５５０㌔を超える雄大な馬体の持ち主だ。

　父はアメリカのトップサイアーであるイントゥミスチーフ。カトレアＳは「ＪＡＰＡＮ　ＲＯＡＤ　ＴＯ　ＴＨＥ　ＫＥＮＴＵＣＫＹ　ＤＥＲＢＹ」の指定レース。勝ってポイントを稼ぎたいところか。

　土曜メインのキャピタルＳ（３歳上オープン、芝千六）はプレサージュリフト。超スローだっ前走の府中牝馬Ｓは、スタート直後に挟まれたこともあり、位置取りが悪くなって⑤着まで。力を存分に発揮したとはいえかいレースとなった。

　東京新聞杯③着があるように、ベストはマイル。１Ｆ短縮の今回は大いに注目される。

　日曜は９Ｒアーモンドアイメモリアル（３歳上２勝クラス、芝二千）は確勝級のオクタヴィアヌスがスタンバイ。前走の新潟、湯沢特別では二千㍍１分５７秒６というオープン級の時計で勝利。②着が７馬身も千切られたのは当然か。前走の数字通りなら、ここも順当勝ちが濃厚。条件戦は通過点としたい。

　ＪＣ前の１１ＲウェルカムＳはサスツルギ。前走の神戸新聞杯は⑨着に敗れたが、今回は自己条件戦になる。

　１、２勝クラスは連勝で通過したハーツクライ産駒。まだまだ伸びる余地を残している。

　果たして大トリのイクイノックスの前に、木村厩舎は何勝を上積みするか。

　ビュイックは昨年、今年の英国リーディングジョッキー。短期免許期間は今週と来週の２週間のみの予定だが、ジャパンＣではスターズオンアースとコンビを組む。その前にまずは木村厩舎と大暴れなるか。注目が必要だ。