【エリザベス女王杯】ハーパー悲願のGⅠ取り
公開日:2023年11月7日 14:00 更新日:2023年11月7日 14:00
好材料がズラリと揃った
3冠牝馬不在なら主役は譲れない。ハーパーがGⅠ初制覇を狙う。
今シーズンは牝馬3冠に皆勤。リバティアイランドには水をあけられたものの、④②③着と世代トップクラスの力を示してきた。
同馬の身上は心肺機能の高さと、持続性のある末脚だ。オークスでは超ロングスパートで②着に食い込んだように、ベストは直線の長いコース。
対照的に前走・秋華賞のような小回りコースでの瞬発力勝負では分が悪い。実際、1枠2番スタートからインに押し込まれて、持ち味をそがれる展開となってしまった。
「ヨーイドンの展開では厳しかったです。ジワジワと脚は使っているんですけどね。勝負どころで自分のペースで動けず、長くいい脚を使えませんでした」とは友道師だが、それでも崩れずに0秒5差の③着に踏ん張ったのだ。持ち味を生かせずとも好走するのだから、やはりポテンシャルは相当に高い。
打って変わって、今回は京都外回りコースで距離も1F延長。さらに、女王リバティアイランドはジャパンC参戦で最大のライバルが不在と、条件は一気に好転する。
もちろん状態も文句なし。1週前追い切りでは坂路4F53秒6―12秒3を楽々マークなら、日曜にはCウッドで6F85秒2―38秒5、1F11秒3。意欲的な乗り込みは陣営の本気度の表れだろう。
「使ったことで素軽くなって前向きさも出てきました。上積みは感じます。もともと距離は延びていいタイプですし、外回りなら競馬もしやすい。十分、チャンスがあると思っています」
3冠の悔しさはここで晴らす。悲願のタイトル奪取となるか注目だ。