【セントウルS】アグリ勝って本番だ

公開日:2023年9月7日 14:00 更新日:2023年9月7日 14:00

 アグリに注目。

 昨夏に1勝クラス、秋から暮れにかけて2勝クラス、六甲アイランドSと白星を重ねて一気にオープン馬となった。そして、今年の春には昇級初戦の阪急杯を押し切り、重賞ウイナーに輝いている。

 続く高松宮記念は積極的に運んだものの、0秒6差⑦着。香港遠征のチェアマンズスプリントプライズは中団の位置取りで1秒差⑤着だった。

 安田助手は「2走前はあれだけ馬場が悪くなりましたからね。前走は相手が強かった。でも、4歳の春に厳しい経験をしたことが、秋につながってくると思います」と話す。

 帰国後はノーザンファーム空港でリフレッシュ。8月5日に戻り、ここを目標に乗り込まれてきた。10日に坂路で初時計をマークすると、週2本の追い切りをきっちりと消化。先週木曜はびっしりと追われて4F50秒9―11秒9と文句なしの動きを見せている。

 そして、今週水曜は落馬負傷で休養中の横山和に代わり、騎乗が決まった横山典が手綱を取って併せ馬。余力十分に4F53秒9―12秒0で半馬身先着した。

「暑い中で体力をつけないといけないので、割と早めに戻しました。1週前は馬場が良かったとはいえ、動けていましたね。日々良くなってますよ。前哨戦としては十分な仕上がりにもっていけそうです」

 4歳秋でキャリア11戦だから、まだまだ伸びしろがある。阪神は千二の経験こそないが、前記の阪急杯勝ちなど〈3020〉と相性がいい。コース替わりもプラスに働くはず。

 安田隆厩舎は先週までにJRAの平地重賞で57勝を挙げている。そのうち千二は“絶対王者”ロードカナロア、“短距離女王”カレンチャンらで21勝と断トツだ。

 名伯楽も来年2月いっぱいで引退となる。好発進を決めて、GⅠ制覇に向かいたい。

最新記事一覧

  • アクセスランキング
  • 週間