【紫苑S】モリアーナGⅡ奪取だ
公開日:2023年9月5日 14:00 更新日:2023年9月5日 14:00
「勝って本番に行きたい」(武藤師)
今年からGⅡに昇格した秋華賞トライアルの紫苑S。ここで重賞初制覇を目指すモリアーナに注目だ。
春の最終戦は牡馬相手のNHKマイルCにチャレンジして、0秒5差⑥着まで。武藤師はこう振り返る。
「直前の雨で内が悪くなって、終始、そこを通る形になったからね。直線でもなかなか進路を見つけられなかった。それでも0秒5差だから、力は見せてくれたよ」
善戦を続けていても重賞にはなかなか手が届いていない。それだけに、この秋は力が入る。
前走後は放牧でリフレッシュ。始動戦をここに定めて、帰厩後は順調に調教を重ねてきた。
1週前にはウッドでスタンド前から馬場入りしての併せ馬。20―20のキャンターで入って、7Fから16秒7。時計になったのは6Fからで80秒2―37秒1とハードなメニューが課された。
それでも、道中は引っ張り切れない手応えで内に併せると、ラストまで持ったまま1F11秒5で併入に持ち込んだ。
「ギリギリまで辛抱していい併せ馬ができた。スタンド前から(ゴール後の向正面まで)1周半やってあの時計で、1F11秒5だから、さすが体力があるよ」
今回は初めての二千メートルもポイントだが、「前走でノリ(横山典騎手)が上がってきて“オークス行こうよ”って言ってたからね。距離が延びてもいいくらいに感じたんだと思う」なら、問題はないだろう。
「春は不運な競馬が続いていたので。勢いをつけるためにも、勝って本番に行きたい。それくらいの能力はあると思っているからね」
秋初戦でどんな走りを見せるか楽しみだ。