【北九州記念】やはり侮れないCBC賞馬ジャスパークローネ
公開日:2023年8月17日 14:00 更新日:2023年8月17日 14:00
ハナ争いを制すればハイアベレージヒッターに変貌
日曜の小倉メインは北九州記念。「サマースプリントシリーズ」の第4戦だ。
過去10年では主に前走でこの3レースを走った馬が中心となる。
① ② ③ 外
アイビスSD3 3 2 26
CBC賞 3 2 3 36
バーデンバーデンC
2 0 2 19
北九州記念はハンデ戦のGⅢであるため、斤量増となる重賞勝ち馬は敬遠されがち。それでも、実際には馬券となってきた。アイビスSD勝ち馬は4頭いて、15、16年を連覇したベルカントが①②着で、18年ダイメイプリンセスは②着と4分の3が連対。
CBC賞の勝ち馬は3分の2だ。昨年のテイエムスパーダこそ⑦着だったが、18年アレスバローズはこのレースも勝利。21年ファストフォースは②着だった。こちらは6、4番人気と人気を下げて好配当を呼んだ。重賞勝ちの実力は侮れない。
今年、あてはまるのはCBC賞勝ちのジャスパークローネか。
2走前の函館スプリントSが⑯着のシンガリ負け。7番人気と評価を下げたその前走で逃げ切った。テンから押してハナを主張。テイエムスパーダを従えて前後半の3Fを33秒7―33秒5でまとめ、直線も②着サンキューユウガに迫られこそしたが、そのまま押し切った。
「びっくりの勝利でしたが、もまれない競馬がいいんでしょうね。ハマりました」
こう高野助手は正直な胸の内を明かしたが、振り返れば、ジャスパーはCBC賞を含めた過去13戦中、ハナを切ったのは9回。逃げ切りは5度目であった。
ハナなら驚異のハイアベレージヒッターへと変身するのだ。
「中間は在厩で調整。疲れも取れて、体の張りも戻ってきました。これなら、と思える状態で出せそうです」
最終追いは別掲の通りで、朝一番の坂路を軽快に上がった。今回も例えば、モズメイメイが外枠を引けば――。重賞勝ちの実力は、決してフロックではなくなってくる。