今週は新潟で〝夏の友道祭り〟か 有力馬多数の大攻勢

公開日:2023年7月27日 14:00 更新日:2023年7月27日 14:00

 別記の特集にもある通り、この東西混合の新潟期間は圧倒的に関西馬優勢。調教師別に見てみると、驚異的な数字を残しているのが友道厩舎だ。

 昨年のこの期間に計5頭を送り込み、2勝②着2回のハイアベレージをマーク。当然、人気を背負っての出走だったが、きっちりと結果を出したあたりはさすが名門厩舎である。

 新潟開幕週から期待を持てるラインアップを組んできてた。土曜日は3R未勝利戦にホペロア、11R関越Sにはフライライクバードがそれぞれスタンバイ。

 前者は前走⑫着だが、初の芝だったからオミットしていい。師は「馬は変わらず順調。大型馬のパワータイプだから、時計がかかるダートの方がいい。ダートに戻してあらためて」と巻き返しを狙う。

 後者は前走の大阪城Sで、復調の兆しを見せる③着。そこからさらなる前進が期待できるのが今回だ。その根拠が中間に行った去勢手術。「ムダ肉が取れて、性格、動きとも変わってきた」とはトレーナーで、1週前には川田を背にCウッドで7F98秒1─36秒1、1F11秒1の好時計をマーク。動きに活気があり、初戦から好勝負を期待できる。

 日曜は3頭。9R豊栄特別のジュンブロッサムは昨年の出雲崎特別をレコード勝ちしているように、新潟変わりは大歓迎のクチ。久しぶりのマイル戦になるが、「距離が長いと折り合いを欠いて、末脚を使えない。今なら千六の方が競馬はしやすいでしょう」。スピード勝負にめっぽう強いタイプだから、不良馬場だった前走・館山特別⑥着は参考外でいい。要注意だ。

 10R佐渡Sにはオヌールがエントリー。前走の垂水Sは前残りの展開に泣かされて⑤着。決して力負けではない。小柄な牝馬で「平坦の新潟は合うイメージ。もっとやれますよ」とこちらも期待大。

 締めは12Rのヴィゴラスダンサー。以前は千四ダートで末脚を生かす形で好走してきたが、ここ2戦は千二ダートで先行して②①着。「ゲートが安定してきたことで、前に行けるようになりましたね。暑さに負けず、状態キープ。昇級戦ですが、相手なりにやれると思います」。前残りが頻発する新潟ダート千二では、先行力がモノをいう。難なく突破しても不思議ない。

 新潟開幕週から〝夏の友道祭り〟となるか、注目だ。

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