仕上げに抜かりなし

“白毛のヒロイン”ソダシが連覇を目指す。

　昨年は４走ぶりに笑った。前年夏の札幌記念を制した後、秋華賞⑩着、チャンピオンズＣ⑫着と２ケタ着順を続けてしまった。それが、年明けのフェブラリーＳで③着と上昇気配を見せて、ここへ。好スタートを決めると、道中は楽な手応えで好位を追走。直線を向いて追い出されると、力強く伸びた。残り１００メートルあたりで先頭に立ち、２馬身差をつけてフィニッシュ。②～⑤着が首、鼻、鼻差の争いだから強さが際立った。

　それから３走は先頭ゴールを果たしていない。とはいえ、札幌記念⑤着、府中牝馬Ｓ②着、マイルＣＳ③着と上位争いは演じている。

　マイルＣＳの後はノーザンファーム空港でじっくりと充電。３月９日に戻り、コース、坂路ですこぶる順調に乗り込まれてきた。

　２週前には新コンビのレーンが手綱を取り、Ｃウッド６Ｆ８１秒０―３６秒１、１Ｆ１１秒６。先週はスタッフ騎乗で６Ｆ７８秒８―３５秒６、１Ｆ１１秒４の好時計。再三の併せ馬をこなして、仕上げに抜かりはない。

「しっかりやるイメージですごい時計が出たね。助手が乗ってこれなら、当該週はサラッと流すくらいでいい。これまで結果が出てるし、ワンターンのマイルは一番走りやすい条件だと思う」（須貝師）

　このレースは過去に２頭が連覇を成し遂げている。１４年のヴィルシーナは前年以来の復活劇で、１６年のストレイトガールは連続⑨着から３走ぶりのＶだった。

　大好きな舞台で１年ぶりの美酒に期待がどんどん膨らむ。