【大阪杯】ヒシイグアス待望のGⅠ奪取へ
公開日:2023年3月28日 14:00 更新日:2023年3月28日 14:00
勝ってさらに上昇ムード
待望のGⅠ初Vを狙うヒシイグアスに注目だ。
これまでGⅠでは4戦して⑤②④②着と善戦止まり。21年の香港Cでは世界のラヴズオンリーユーを相手に頭差の接戦を演じて、昨年の宝塚記念ではタイトルホルダーのレコードVに続いた。
強敵相手に銀メダル2回は胸を張れる実績。その地力の高さをあらためて示したのが、前走の中山記念だ。
宝塚記念後に重度の熱中症になったため、昨秋は全休。8カ月ぶりでの始動戦だった。
道中は中団のやや後ろで脚をためて、直線は馬場の中ほどへ。そこから力強く抜け出して、同レース2勝目を決めた。
いくら得意舞台だったとはいえ、長欠明け、プラス14キロできっちり勝ち切るのだから、やはりGⅡでは力が一枚上だったということ。
中間は在厩で調整されて、3月12日に坂路で初時計をマーク。その後もここ目標に順調に乗り込まれてきた。
「健康状態が良くて、カイバを増やしても完食しています。2走ボケの様子はなさそうで、順調に立ち上げて予定通りに調整を進めることができました」(堀師)
1週前はウッドの3頭併せで併入。5F66秒0―36秒2、1F11秒2の好時計を馬なりでマークしている。
「緩さが取れてきたことで、手前の替え方がスムーズ。しまいも手応えがありました」
一度使われたことで状態アップ。さらに上昇気流に乗ってGⅠ取りに臨める。
「昨年(④着)はトモのバランスの悪さに苦労して、秋から迷走した中での臨戦でした。相変わらず右トモのケアは必要ですが、昨年とは全然違って整っているし、活気があって乗り手の印象もいいようです」
初タイトルに向けて視界良好だ。